ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

5-6-3 サイドライト(真横からの光)

 被写体の真横からのライティングです。被写体表面を光が横切っていくことで、表面の凸凹を強調することができるので、質感の描写に向いている角度です。ペーパークラフトの場合も、エンボス加工した紙の凹凸を見せたい、和紙のざらつく質感を出したいという場合に使うと良いでしょう。
 被写体全体としてみても、光が当たる部分と当たらない部分の明暗差(コントラスト)がハッキリと表れ、立体感が強調されます。
 立体感がでるのは良いのですが、逆に、影の分量が多くなりすぎて、画面が暗くなってしまいがちなので注意が必要です。もちろん作品によっては、この角度から撮影することで重々しい感じを表現することも出来ますが、とにかく影になった部分のディテールが分かりにくくなるので、レフ板などで、影になった部分の光を微妙に補ってあげるなどの工夫が必要かもしれません。

真横からの光で撮影


真横からの光で撮影。顔の半分が陰ってドラマチックな感じです。




5-6-4 後ろ斜め45°からの光

 半逆光ともいい、ハイライトを立てながら、ものの美しさを表現しやすい光の角度です。写真初心者がこの角度で撮ると、被写体や画面がかなり暗くなってしまいますが、実は商品撮影では定番的なライティングの一つです。
 この角度からの光は、適度な立体感と被写体細部の描写の両方をバランスよく表現しやすいと言われています。実際にペーパークラフト作品を撮影してみると、作品の輪郭がくっきりするだけでなく、背景がほんのり白っぽくなって作品を浮き立たせてくれる効果が感じられると思います。
 ただ、この角度の光になると、影の部分の細部描写のために、レフ板や補助光が必要になってきます。そして光沢紙などを使用したペーパークラフト作品などでは、この補助光が不自然なテカリを作品に与えてしまう恐れもでてきます。そのためレフ板や補助光の配置だけでなく、ディフューザー(光を拡散させるもの)の使い方にも気をつかう必要がでてきます。
 それだけにこの角度の光の使い方を覚えると、一歩進んだ作品撮影ができるようになります。デジカメは撮影直後にモニターで確認できますから、この機能を活用して半逆光にチャレンジし、作品をより美しく撮影してあげましょう。

後ろ斜め45°からの光で撮影後ろ斜め45°からの光で撮影。ポートレイト向きの光です。後上斜め45°と違いがわかりにくいですが、肩への光の当たり方が違います。この写真は、あえてレフ板などの他の補助光を使わずに撮影しています。

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