ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)
4 ポートレイト撮影のコツ
(1) 望遠レンズを使う
ポートレイト撮影には、望遠レンズか望遠ズームレンズを使いましょう。カメラが離れた位置にあるので、被写体がレンズを意識しなくなり、より自然な表情が撮影できます。また、広角レンズで撮影すると足が短く写ったりしがちですが、望遠レンズだと、被写体のスタイルも、よりすっきり写すことが出来ます。
(2) 斜光か逆光で撮影する(できればレフ板を使用する)
順光でポートレイト撮影すると、光がまぶしく感じられるので目を細めがちなだけでなく、顔に立体感もなくなってしまって、被写体にがっかりされてしまいます。人物は斜光か逆光で撮影するのを心掛けましょう。
ただし逆光の時には、髪の毛の繊細さなどはきれいに表現できるのですが、顔は暗く写りがちですので注意が必要です。レフ板に使える白っぽい鞄や画用紙があれば、それで光を顔にあてるようにしても良いですが、そんなものが都合よく手元にあることはなかなかないので、カメラの露出補正機能を使って明るさをプラスしましょう。なお、露出補正が面倒な方は、ストロボ強制発光(日中シンクロ)を使うと、被写体を美しく自然に写せます。
(3) 目元にピントを合わせる
ポートレイト撮影の時は、目元にピントを合わせるのがポイントです。横顔の場合は、カメラに近い方の目元にピントを合わせます。
この時、被写体に目をカメラに向けてもらう必要はありません。むしろ目線は少し外れていた方が柔らかい感じになります。
目線をフレーム外の何かを見ているような感じにわざと大きく外してもらって、目線の向いている方向に少し空間を空けた感じに構図すると、なにか物思いをしているような雰囲気のある写真になります。ピントを被写体の目元に合わせてシャッターを半押ししてから、そのままカメラを少し目線方向にふって空間を空けて構図しましょう。
(4) 被写体の少し斜め下から撮影する
被写体に向かって少し斜め下からカメラを向けるように心掛けると、被写体が小顔に見えると同時に、スタイルも良く撮影できます。
(5) 背景は整理しておく
写真に生活感などを出したくない場合は、なにも写らないような場所を背景に選びましょう。家族写真などは、生活感そのままを写真として残しておくのも楽しかったりしますが、他人に見せる時に恥ずかしい思いをしたりしますので、できれば生活感を感じさせない場所を背景に選んでおいた方が良いでしょう。なにもない白い壁などを背景に選ぶと、補正ソフトなどで被写体を切り取りやすくなるので、写真でコラージュなどを楽しむときに作業がしやすくなります。
(6) きれいに撮影してもらうための被写体側の心掛け
きれいに撮影してもらうために、被写体側でできるちょっとしたコツもあります。
・あごを上げずに少しひいてカメラを見ると、顔がきれいに写ると言われています。 とは言っても、きれいに見える角度は人によって違いますので、写される前には、鏡の前でいろいろ試してみましょう。
・顔を細く見せたい場合は、顔を正面に向けず、少し斜めにして撮りましょう。小顔に見せたい場合は、顔の横で大きく手を広げると、相対的に顔が小さく感じられるようになるという効果があります。
・体を細く見せたい場合も、体を斜めにして撮影すると良いでしょう。座っている時には、足を前に投げ出す感じに伸ばして撮影すると、足が細長く写ります。