ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)
第7部 写真撮影のコツ編
これまでデジタルカメラでペーパークラフト作品の写真を撮影することを中心に豆知識を紹介してきましたが、最後に、デジタルカメラで、人物や旅行などの写真を撮影する時のコツについて紹介します。
1 魅力的な写真とは
「おっ、いいね!」と思われる写真は、「被写体」「構図」「光」「露出」の4つの要素が優れていると言われています。
(1) 被写体
被写体自体がとても魅力的だと、カメラを向けるだけで「素晴らしい写真」が撮影できてしまいますが、対象が普通の被写体でも、その魅力を最大限引き出そうと思う意欲が大切なのだと思います。被写体をよく観察し、いちばん魅力的だと思う瞬間を狙いましょう。
(2) 構図
すぐれた構図は、形、色、質感のバランスが取れているものです。
簡単に「しゃれた感じ」の写真にするには、前述した「三分割法」を使う手がありますが、さらに優れた構図にするためには、そういう典型的な手法から外れることも必要で……やっぱり難しいですよね(汗)
とりあえず「ピントが真ん中にあるから被写体も真ん中で」といういつも通りの構図から離れて、被写体に「シャッター半押し」でピントをロックしてから、思い通りの構図になるようカメラを振ってみることから始めたら良いのではないでしょうか。
良い構図を得るのには特に感性が必要とされるので、自分が好きだと思う作品をじっくり鑑賞したり、意外な構図を積極的に試してみたり(腹ばいになって撮影してみるとか)、撮影済の写真をPhotoshopなどの加工ソフトでトリミング、コラージュして新しい構図を作ってみる、などいろいろ試してみると、カメラがよりいっそう楽しくなると思います。
(3) 光
光の使い方も、構図と同じように、感性がかなり必要になりますが、技術的な部分も大きいので、この記事で解説してきたライティング手法を実際に試してみて、感性を磨いていくと良いのではないかと思います。光の方向、質だけでなく、影が作り出す形や色までこだわれるようになれれば……良いですね(汗)。
(4) 露出
プロにとって露出は、作品の演出手法の大切な要素なのだと思いますが、素人の場合は、露出は原則として「オート」でカメラに任せてしまって良いと思います。ただ「白銀の世界」だとか「暗闇の世界」だとか、「真昼の屋外(明るい所と暗い所のコントラストが強すぎる場所)」とか、明るさが普通ではない場所で撮影する場合は、露出は基本的に「オート」を中心に、露出オーバーからアンダーまで段階的に変えた複数の写真を撮影しておくと良いでしょう。