ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)
3-3 夜景の撮影
夜景を撮影する場合のモードは、「夜景」モードか、プログラム(P)モード、または絞り優先モードが良いでしょう。
(1) カメラを固定する
夜景やイルミネーションの撮影でもっとも多い失敗は、光量不足に伴う手ブレによるものです。夕焼けの時よりも、もっと光量が不足しますので、できる限り三脚を利用するようにしましょう。レリーズボタンが手元にない場合は、セルフ・タイマーを使ってみましょう。シャッターを押す時のカメラ揺れによる失敗を防げます。
(2) ISO感度を上げる
ISO感度は400~1600ぐらいまでの範囲に設定し、撮影後に液晶モニターで画像を確認し適正な感度を探しましょう。感度を高くすることでシャッター速度をより速くすることができ、手ブレを防ぐことができる反面、ノイズが増える傾向がありますが、最近のカメラは優秀なので1600ぐらいまでなら大きな問題はでません。
(3) 夜景をメインに写す時は、ストロボをオフにする
ストロボの光の届く範囲はすごく狭いので、ネオンに輝く夜景全体を照らし出すことはできません。むしろ失敗の原因になりますのでストロボはオフにしましょう。
夜景の撮影はとても難しいので、一回の撮影でうまくいくとは限りません。液晶画面で撮影後の写真を確認しましょう。うまく撮影できなかった場合は、ISO感度を変えたり、撮影モードを変えたり、露出を変えたりして工夫してみましょう。なお、カメラの機種によっては、プログラム(P)モードで撮影している時に、シャッターを半押しすると、撮影条件(絞り値とシャッター速度)が液晶モニターに表示されることがあります。その数値を覚えるかメモをしておくと、撮影条件を変える時の参考になります。
(4) 夜景を背景に人物を撮影する時は、ストロボの「スローシンクロ」を使う
夜景全体を撮影する場合はストロボはオフにすべきですが、夜景を背景にして人物を撮影する場合は、ストロボを使用した方がきれいに撮影できます。この場合、普通に「フルオート」でストロボ撮影すると、人物はきれいに写るのですが、夜景は暗く沈んでしまいます。こういう時には「スローシンクロ」という手法を使ってストロボ撮影すると、人物と夜景の両方がきれいに撮影できます。「スローシンクロ」は、人物にストロボを当てながら、シャッタースピードを低速にして夜景も捕えるという手法です。「夜景ポートレートモード」があるコンパクトカメラは、それを使用しましょう。スローシンクロなどを自動的に行ってくれます。