ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)
3 旅行写真撮影のコツ
旅行に行くときには、ぜひともカメラを持っていきましょう。初心者の方は、もちろんコンパクト・カメラを。コンパクトカメラは持ち歩きに便利なだけでなく、全体にピントが合いやすく設計されているので、風景の撮影に最適です。美しいなと感じた風景は、どんどん撮影してみましょう。記念になるだけでなく、写真の腕も楽しく上達していきます。
3-1 日中の撮影
日中の場合、モードは「オート」や「風景」の設定か、プログラム(P)モードで良いでしょう。
(1) 目印になるものを撮影する
旅行先では、そこがどこかが分かる写真を撮っておくと、後で見たときに記憶を甦らせやすくなります。降り立った駅やバス停、看板などをまず撮影しておきましょう。
(2) 背景と人物のバランスを考える
建物や風景など、旅行の記念になるものを背景にして人物を撮影する時には、背景となる建物等と人物のバランスを考えて撮影することが大切です。
例えば背景が文化的な建物の場合、全体を画面入れて撮影しようとすると、その下に立つ人物が小さくなりすぎる可能性があります。このような場合は、遠近法を利用した配置で撮影するようにします。建物全体が入るように構図してから、被写体となる人に動いてもらって、ちょうどよい大きさになる位置に立ってもらうようにしましょう。この時、人物を「縦横3分割法」を使った位置にすると、プロっぽい写真になります。この時には、「シャッター半押し」をお忘れなく。
気に入った被写体は、さまざまなアングルで撮影してみましょう。高層ビルなどでは、下からのアングルにすることで、風景と人物をバランスよく入れることができます。
(3) 青空を大きく写す
広々とした草原などでは、草原を広く写してみましょう。
プロっぽく撮りたい時には、草原と空の比率を三分の一にしましょう。草原と空との境が画面の真ん中にくるのではなく、上下どちらかの三分の一の位置にくるようにするのです(「縦横3分割法」)。また空の比率が大きくなる時には、ただの青空ではなく、特徴のある雲があると理想的です。雲の形が美しくなるよう構図してみましょう。
(4) 水しぶきを写す
噴水や水辺の風景を撮影するときは、水しぶきや水面の表情も取り入れながら撮りましょう。水しぶきの輪郭をくっきりと撮るためには、「スポーツモード」や「シャッタースピード優先」モードなどで、シャッタースピードを速く設定します。水の上でキラキラと反射する一瞬の光をとらえることができます。
ゆらゆら揺れ動く水面は、ピントがなかなか合わせにくい被写体なので、いつまでもピントが合わない場合は、マニュアルフォーカスにして、水面から突き出す岩など、水面以外で同じ距離になる場所にピントを合わせて撮影すれば、うまく撮れるでしょう。