ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)
7 スポーツ撮影のコツ
7-1 運動会の撮影
(1) プログラムを確認する
運動会では一瞬の動きを捕えなければなりません。自分の子供がでる競技の時間と場所をあらかじめ確認しておきましょう。徒競走やリレーなどのトラック競技は、スタートやゴール位置とバトンを渡す位置などをきちんと調べておくと、シャッターチャンスを逃さずに撮影することができます。
(2) 記念になりそうなものをすべて撮影する
校門の「運動会」の看板や飾り、プログラム、旗やテントが立ち並ぶ運動場の全景や手作りのお弁当など記念になりそうなものを撮影しておきましょう。後でアルバムを作る時に、効果的な演出アイテムとして便利に活用できます。
また、競技前の子供の緊張した表情、友人たちの応援風景、表彰式なども撮影しておくと、競技の写真と組ませて、ストーリーが感じられるアルバムになります。競技前にはプログラムの該当箇所に印をつけて撮影しておきましょう。子供が走っている写真だけだと、後で整理する時に、どの競技の写真なのか分からなくなることがあります。
(3) ズームレンズ付きの高感度カメラを使う
広い校庭で行われる運動会は、どうしても遠くから撮影することが多くなります。標準から望遠までの距離をカバーするズームレンズが付いているカメラを使いましょう。広角から超望遠までカバーする高倍率ズームレンズなら、もっと便利に迫力ある写真が撮影できます。
ただし、このような長いレンズの場合、手ブレが起きやすいので、できるだけ三脚やカメラクリップ、ネックストラップなどを利用して、カメラをがっちり固定して撮影するようにしましょう。
(4) シャッタースピードを上げる
徒競走のような動きの早いシーンや、広い運動場で望遠撮影をするときは被写体ブレや手ブレが起こりやすくなります。特に動きの速い競技になると、カメラの手ブレ防止機能では、被写体自体が高速で動くことで発生する被写体ブレを止めることができません。とりわけ曇天の時には、カメラの「オート」モードでは、ブレに対応できないことが起きますので、次の方法でシャッタースピードを上げておきましょう。
・感度をISO800~ISO1600程度に上げる
・カメラのモードを「スポーツ」または「シャッタースピード優先」に設定する
(5) 連写機能を活用する
徒競走や全体体操などで「決定的瞬間」を写そうと思っても、顔や足の一部が画面から外れてしまったりして、最高の瞬間をとらえることはなかなか難しいものです。このように被写体の動きが速い時は、「連写」機能を活用して撮影し、その中から良いコマを選ぶと失敗を防げます。
ただし連写をすると撮影枚数が増えるので、容量の大きなメディアを使いましょう(予備も持って行きましょう)。競技の合間などの暇な時に、連写の中のいらない部分を削除しておくと、記録容量を少なくできるだけでなく、後で編集する時も楽になります。
(6) 置きピンを使う
徒競走などあらかじめスタート位置、ゴール位置が分かっている場合は、ゴールする少し前にゴール位置にカメラを向けて、ゴールテープにピントを合わせておきましょう(ここでシャッター半押しして待ちます)。このように、事前にある位置にピントを固定しておき、被写体がその位置に来たらシャッターを押すことを「置きピン」といいます。
ゴールに子供が来たと思った瞬間に「連写」でシャッターを切ります。これはなかなか難しいので、「来た!」と思ってシャッターを切る瞬間に思わず力が入ってしまい、手ブレを起こしやすいので注意しましょう。三脚を使うのが一番ですが、ない場合は、とにかくがっちりカメラを固定するよう気をつけましょう。