ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)
5-6-1 フロントライト（正面からの光）
いわゆる順光です。画面と被写体の全体に光が行き渡り、とても明るい雰囲気が出ます。作品の色やグラデーションの具合を最も忠実に表現できる光の方向でもあります。ただしこの光は、陰影が無くなり立体感を出しにくいという弱点もあります。
作品の色を見せたい（影を消したい）場合には、光は正面から当てて、作品の立体感を見せたい（影をつける）場合には、光は斜めから当てるというのが、ライティングの基本になります。どちらを優先するかでメインライトの位置を決めましょう（迷う場合は斜めにしておきましょう）。
正面からの光で撮影。被写体がくっきり写りますが、影が少なくて立体感に欠けます。
5-6-2 前斜め45°からの光
ペーパークラフト作品を撮影する場合、最も陰影がきちんとつくのがこの角度からの光です。半順光ともいいます。丸みを帯びた物体だと、とてもきれいな影を出せます。基本の角度として、一枚は撮影しておきましょう。作品の記録になります。ただこの光は、一番オーソドックスな角度だけに、平凡で無難で素人くさく野暮ったい感じがするのが少し問題ですが……。
なお、この角度だと影が少し出過ぎると感じる場合は、斜め45°から少し正面側にライトをずらしてやると良いでしょう。逆の場合には、少し横の方へずらしてやります。この角度を最初のライティング配置にして、自分のイメージ通りになるように、少しずつライトの配置がえや補助光源の追加をすると、効率的に撮影できると思います。
前斜め45°からの光で撮影。影が出て立体感がでました。