ちょき☆ぱたん 紙の豆知識 (chokipatan.com)

10-3-7 和紙の裏打ち

 ペーパークラフトの場合、カッターで切るのが難しくなるので、紙を裏打ちすることはあまりありませんが、折り紙をする人にとっては、紙を丈夫にしたり、紙の両面に色をつけることで作品の芸術性を高めたりするために、紙を裏打ちすることがあります。裏打ちというのは、二枚の紙を貼り合わせることです。
 ここでは、和紙の裏打ち方法について紹介します。用意するものは、二枚の和紙とやまと糊、紙皿、水、糊刷毛二本、はさみ、クリアフォルダ、大型本数冊です。

1 二枚の紙をだいたい同じ大きさになるように切ります。
2 紙皿を利用して、やまと糊を水に溶いて少し薄め、均一になるように混ぜます。糊があまり濃いと、紙が固く厚くなってしまうので、薄い方が良いのです。
3 一枚の紙を裏面が上に向くようにテーブルの上に載せて、薄めたやまと糊を糊刷毛で裏面の全体にのばします。まず大きく対角線に糊を塗り、次に縦横に塗ります。それから放射線を描くように、中心から全体に均等にのばしていきます。
4 糊を塗った紙の上に、できるだけ皺にならないように、もう一枚の紙を裏面同士が貼りつくように重ねます。今度は乾いた糊刷毛で上からこすります(ここでは、濡れた糊刷毛を使用しないようにしましょう)。さっきと同じように、まず対角線、縦横、それから放射線状にこすり、皺にならないよう、中の空気を押し出すようにして中心から外に向かってこすっていきます。
5 貼り合わせた二枚の紙を乾かします。他のものにくっつかない程度に乾いたところで、クリアフォルダなどに入れて、本数冊などの平らな重石を載せるときれいに平らになります。
6 よく乾いたのを確認してから、不要な部分をはさみで切り落とします。


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