ちょき☆ぱたん 紙の豆知識 (chokipatan.com)
2 紙とは何か(紙の定義)
紙の特徴が色々あることを紹介しましたが、あまりにも特徴がありすぎ、また真逆の性質にすら加工できるので、「いったい紙とはなんなのか」と思われた方もいるかもしれません。ここで「紙の定義」について紹介します。
紙とは「植物繊維を膠着(固定)させて製造したもの」で、広義には「素材として合成高分子物質を用いて製造した合成紙のほか、繊維状無機材料を配合した紙も含む」と、日本工業規格
紙・板紙及びパルプ(JIS P 0001 番号4004)では定義付けています。
またドイツ工業規格の定義によれば、「紙とは主として植物繊維でつくられた平らな素材で、水に懸濁させた繊維を金網で脱水し、繊維を絡み合わせ、プレスして乾燥させたものである」とされています。
より詳しくいうと、紙とは「木材などの植物から取り出した繊維状物質(パルプ)を水の中に分散させ、それを網や簀(す)の上に均一なシート状を形成するように流出させ、絡みあわせて脱水したのちに乾燥させたもの」を言います。そして、この過程で薬品や染料を添加したり塗布したり、加圧するなどさまざまな処理・加工が行われて「紙」となるのです。