ちょき☆ぱたん 紙の豆知識 (chokipatan.com)
3-1-2 未晒パルプと晒パルプ
パルプは漂白の有無で、未晒(みさらし)と晒(さらし)パルプに分けられます。
(1) 未晒(みさらし)パルプ
漂白しないパルプのこと。パルプは漂白処理によって、白色度や使い勝手が向上し高級感も出るのですが、反面、繊維が傷むことで強度が落ち、またコストもかかるので、白くなくても良い紙には、クラフトパルプなどの未晒パルプが使われます。茶褐色で強度があり、穀物袋やセメント袋などにも使われます。
(2) 晒(さらし)パルプ
機械パルプや化学パルプなど、漂白処理したパルプのこと。
機械パルプの漂白は、リグニンを白くするために、過酸化水素やオゾンなどで一段処理を行います(漂白処理は、化学パルプより、かなり少ない回数しか行われません)。
化学パルプの漂白は、漂白やリグニン除去などを目的に、数段階の処理を行います。