ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第1部 実践1基礎編1写真補正
4 写真を補正する
4-12 写真の出力
4-12-3 画像ファイル保存(1)
Photoshop Elementsでの保存方法
補正が終了したらファイルに保存します。ファイル形式は目的に応じて設定しましょう。Photoshop Elementsには、目的に応じて、普通のファイル保存とWeb用のファイル保存の2種類の保存方法があります。
補正した写真ファイルを自分のPC画面で見たり、プリンタで印刷したりするだけの方は、普通のファイル保存だけで構いません。この場合は、すべての画像データが保持されるように、Photoshop(PSD)形式で保存しましょう(複数ページの作品の場合には、常に Photo Creations(PSE)形式で保存されますので、もちろんこの形式で構いません)。どうしてこの形式を勧めるかというと、これらの形式は画像データを圧縮しないからです。カメラで撮影した写真データは、通常、JPEG形式だと思いますが、JPEG 形式は、データを保存するたびに画像データを圧縮してしまうという性質をもっています。そのため修正中に何度かJPEG 形式で保存していると、いつの間にか画質が低下してしまうのです。修正が完了するまでは、保存の時は必ずPSD形式にしておきましょう。また修正が完了した場合も、この形式のファイルを残しておくと、再修正が容易になります。
補正した写真ファイルをHPやブログで使いたい方は、普通のファイル保存の他にWeb用のファイルも保存しましょう。デジタルカメラで撮影した写真ファイルは、通常とても大きいので、HPやブログで使用する場合には、画質を落として、ファイルサイズを圧縮してやるのがマナーになっています。大きいファイルのまま扱うと、画面表示にとても時間がかかってしまい、インターネットのHPでその写真を参照しようとする人に迷惑をかけてしまうからです。このサイトでは、デジカメでの撮影方法の記事で、写真の「高画質」撮影を推奨していますので、撮影した写真をHPに載せやすい(Webで扱いやすい)写真にするためには、どうしてもそれを「低または中画質」に変換してデータを圧縮する必要があります。このデータ圧縮は、うまくやらないと写真の画質が低下してしまうので、とても難しい作業なのですが、Photoshop Elementsはそれを最適化してWeb用のファイルに保存する機能があります。
なおweb用にはGIF、JPEG、PNGの3つの形式で保存できますが、写真データを保存するものとしてはJPEG 形式が最も一般的ですので、どの形式で保存するか迷う方は、JPEG 形式で保存しましょう。
つまり同じ写真について、次の2~3種類のファイルを保存することになります。
(1) 元写真(高画質・未補正)JPEGファイル
(2) 補正後写真(高画質・補正済)PSDファイル(印刷用などに利用)
(3) 補正後写真(低または中画質・補正済)JPEGファイル(Web用に利用)
Webで写真を使う目的のない方は、上記の(1)と(2)の2種類のファイルを保存し、Webで写真を使う目的のある方は、(1)~(3)の3種類のファイルを保存してください。
なお、当初はWebで写真を使うつもりがなかったので(3)を保存しなかったが、後になって使用したくなったという場合は、 (2)をもう一度Photoshop Elementsで読み込んでからWeb用に保存すれば、(3)を追加作成できますので、(3)を作っておく必要はありません。
また逆にWebでしか写真を使用しないので、(2)の大きい写真データを保持したくないという方がいるかもしれません。そういう方は、補正完了後に、(2)のPSD形式のファイルを削除しても構いませんが、再修正や再印刷したくなった場合には、補正の履歴などもすべて削除されてしまっているので、(1)の元写真からもう一度補正をやり直すか、低画質を覚悟して(3)を使用するかを選ぶことになってしまいますので、ファイル容量をよほど節約しなければならない方以外は、(2)のPSD形式のファイルを保存しておいた方が良いでしょう。