ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第1部 実践1基礎編1写真補正

4 写真を補正する

4-4 写真の切り抜き(トリミング)

 切り抜きツール(「イメージ」「切り抜き」)は、切り抜き選択範囲で囲まれた画像の一部を削除します。
 写真はその大きさのまま補正しても良いのですが、切り抜く(トリミング)することで次のような効果が期待できます。
 ・被写体を大きく見せる
 ・余計な要素を削除することで構図を整理し、被写体に視線を集める(テーマを明確にする)
 ・年賀状やアルバムに合うようにサイズを変える(ページ内により多くの写真を配置できる、うまくレイアウトに収める等のことが出来るようになる)
 ・構図(被写体の配置)をより良く見せる

 「構図をより良く見せる」というと、ちょっと漠然としていますが、例をあげると、あえて被写体が画面からはみ出すように思い切ってトリミングしてしまうことで、画面に迫力や巨大感を与えることが出来るというケースがあります。また「この見えてない部分には何が写っていたのだろうか?」という想像を掻き立てさせることで、作品に、より広がりや余韻を与えることも出来ます。(もっともペーパークラフト作品の記録写真としては、被写体の全部が、画面内にきちんと入っていた方が良いのですが……。)

 トリミングする場合の注意点としては、次のようなことに気をつけましょう。
 ・写真のサムネイル表示をする時には、被写体が小さくなりすぎて、何の写真なのかが分かりにくくなってしまうことがあります。こういう時には、被写体の最も特徴的な部分(ポートレイトなら顔の部分)をトリミングしたものをサムネイル用の写真として準備すると良いでしょう。
 ・大きな集合写真から必要な被写体だけを切り取る時などには、あまり小さく切り取り過ぎないようにしましょう。印刷したり大画面表示したりするときに、思った以上に画像が粗くなってしまう可能性があります。実際にトリミングを行う(切り抜く)時には、グリッドガイドをオーバーレイ表示させることができるので、それを目安に被写体の位置を決めてから画像を切り取ると良いでしょう。

 写真を合成する目的で切り抜く時には、切り抜きの「境界線」は少しぼかすと塗りつぶした時に背景になじみやすくなるので、選択ツール等のオプションで「境界をぼかす」で0.5ピクセル程度ぼかしましょう(実際の値(ピクセル)は適宜調整して決めてください)。
 なお、写真を切り抜く場合、解像度は、元の写真と同じにすることも出来るし、変更することもできます。

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