ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第1部 実践1基礎編1写真補正
4 写真を補正する
4-6 サイズと解像度の設定
4-6-2 解像度の設定
解像度というのは、決まった範囲に含まれる画像データの数で、画像データに並んだピクセルの密度のことを言います。このピクセル数が多くなればなるほど、写真の細かいところまで鮮明に描写されますので、写真を大きく引き伸ばしても画質が荒れなくなります。逆にピクセル数が少ないと、写真がギザギザになったり、モザイクがかかったように仕上がったりしてしまいます。
一般に、人間の目では、約250dpi以上の画像解像度があると、画像のギザギザがそれほど気にならないようです。また広告やチラシなどの印刷物を作る時には、フルカラーの場合、原則として、「原寸(最終仕上がりの大きさ)で350dpi」の画像解像度が必要とされています(グレースケールの場合は600 dpi)。
ただし解像度は、あまり大きくしすぎると、ファイルのサイズが大きくなりすぎる、処理に時間がかかりすぎる、などの弊害も生じてしまいます。
このため解像度は、通常、次のように設定します(フルカラーの場合)。
・72dpi:Web用でよく利用される解像度です。72~96ぐらいの値で設定しましょう。迷う場合は、とりあえず72の設定でWeb表示してみて、最終的な設定値を決めると良いと思います。
・350dpi:印刷用写真画像作成のための標準的な数値です。用紙の大きさに合わせて150~1200ぐらいの間で設定しましょう。迷う場合は、とりあえず350の設定で実際に一枚印刷してみて、最終的な設定値を決めると良いと思います。
<参考:dpiとppi>
解像度は普通dpi(dots per inchの頭文字)で表されますが、Photoshopでは解像度をppiで表しているようです。ppiはpixel per inch(pixel/inch)の頭文字です(1インチは2.54センチ)。dpiとppiは厳密には異なりますが、実運用上は同じものだと思って構わないでしょう。