ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第1部 実践1基礎編1写真補正
4 写真を補正する
4-2 写真補正用のパネルや環境の準備
4-2-1 パネルの準備
本格的に補正を始める前に、画面右側のパネルの準備をしましょう。初期設定のままだと、「効果」と「レイヤー」のパネルが並んでいると思いますが、作業をやりやすくするために、画面上の「ウィンドウ」メニューから「ヒストリー」と「ナビゲーション」をそれぞれ選んで追加しましょう。
「ヒストリー」パネルは、行った操作を記録する機能です。「取り消し」でも一つ前の操作に戻れますが、「ヒストリー」は初期設定で50回操作を記録するようになっているので、各段階に戻れます。
「ナビゲーション」パネルは、上部の「ズームライダー」で写真の拡大率が、縮小画像内の赤い枠で、写真のどの部分を表示しているのかが一目で分かります。また赤い枠をマウスで動かすことで、表示位置を変更することも出来ます。補正作業では、画面の拡大表示はよく行いますし、拡大すると全体像がつかみにくくなりますので、このナビゲーションパネルを常に表示しておくと良いでしょう。
「レイヤー」パネルは、レイヤーの操作を行う時に利用します。レイヤーというのは、積み重ねることのできる透明なフィルムのようなもので、その上に画像をペイントしたり、文字や図形を描いたりすることができます。重なったレイヤーの透明部分からは、下のレイヤーが透けて見えます。たとえばあらかじめ写真のコピーを新しいレイヤーとして作っておいてそれに補正を加えれば、失敗してもそのレイヤーを捨ててしまえば、元の写真はそのままなので、何度でもやり直しが出来ます。また何も書いていないレイヤーに文字や図形を描いて、それを写真に重ねることも出来ます。さらにレイヤーの重ね順を変えたくなったら、このレイヤーパネル内のレイヤーの重ね順を変えれば良いのです。
このようにレイヤーはとても便利な機能なのですが、複数のレイヤーを扱っている場合、知らない間に、違うレイヤーで作業してしまっていることがよくあります(汗)。自分が今、どのレイヤーで作業を行っているのか、ときどき「レイヤー」パネルをチェックして意識しておく癖をつけておきましょう。