ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第1部 実践1基礎編1写真補正
4 写真を補正する
4-6 サイズと解像度の設定
4-6-3 画像の再サンプル、他の設定
Photoshop Elementsでは、サイズや解像度の設定と同時に、次の3つの設定が必要になりますが、次のようにしておくと良いでしょう。
・スタイルを拡大・縮小:チェックを入れる(効果も一緒に拡大・縮小する)
・縦横比を固定:チェックを入れる(比率を保ったまま、拡大・縮小する)
・画像の再サンプル:チェックを入れ、「バイキュービック法」を選択する
たとえばデジカメで撮影した写真が、3000×2000pixelだったとして、それを印刷用に350dpiの解像度で、幅20×高さ18cmの大きさに変更したい場合には、上記の3つの設定をした後に、ドキュメントサイズに幅20×高さ18cmを、解像度に350dpiを設定します。
<参考:画像の再サンプルとは>
画像のピクセル寸法を変更することを、再サンプルと言います。
ピクセル寸法の変更とは、すなわち写真の画素(ピクセル)数の変更ですので、サイズを縮小する場合には、どのピクセルを落とすか、サイズを拡大する場合には、どのピクセルをどのように補間するかなどの処理が必要になります。つまり再サンプルを行うと、拡大でも縮小でも画質が低下する場合があるということになります(どちらかというと縮小の方が画質低下は少ない場合が多いですが)。
再サンプルの方法としてPhotoshop Elementsでは5種類が用意されていますが、通常は、最も自然で美しい画像が得られる「バイキュービック法(滑らかなグラデーションに最適)」を選択するのが良いでしょう。
なお、画像を小さくする際に最適な結果を得るためには、再サンプルを行ってからアンシャープマスクフィルターを適用すると良いでしょう。
逆に画像を大きくする場合には、低解像度の画像を再サンプルさせても、画面が荒れてしまうだけの場合がありますので、出来るならば、高い解像度で写真を再スキャン(または高い解像度で再撮影)した方が良いでしょう(画像の拡大が125%よりも大きくなる場合は、画像の劣化が目立ち始めますので、高い解像度の写真を準備し直すことをお勧めします)。
4-6-4 カンバスサイズの設定
写真の周囲に作業スペースを追加することができます。このスペースには、文字やイラストなどを書き込めますので、写真の下に追加した作業スペースに、「謹賀新年」などの文字を入れて年賀状を作ることができます。
カンバスサイズを変更するには、「イメージ」メニューの「サイズ変更」から「カンバスサイズ」を選択して、幅、高さ、基準位置、カンバスの背景色を設定します。