ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第1部 実践1基礎編1写真補正
4 写真を補正する
4-9 シャドウ、ハイライト、明るさ、コントラストの調整
4-9-3 レタッチツールによる明るさ補正
画像の一部の明るさを細かく微調整したい場合には、レタッチツールを利用します。
(1) スマートブラシツール、詳細ブラシツール
ブラシでなぞるだけで、写真の特定範囲を自動的に選択し、色の変更、光補正効果、色表現、描画効果などを与えることが出来ます。
このツールは自動的に調整レイヤーを作成します。元の画像レイヤーが変更されないため、柔軟に写真を処理できます。画像情報も失われないので、画像を調整前の状態に戻して調整することもできます。
なお、詳細スマートブラシツールとスマートブラシツールの違いは、自動的に選択範囲が選択されるかどうかで、されない方が詳細スマートブラシツールです。
(2) 覆い焼きツールと焼き込みツール
覆い焼きツールと焼き込みツールを使用して、画像の一部を明るくしたり、暗くしたりすることができます。
このツールは写真を直接修正してしまいますので、作業前にレイヤーのコピーを作成しておきましょう。補正が失敗した時にすぐに破棄して元に戻せるだけでなく、修正前の写真と簡単に見比べることも出来ます。
ブラシのサイズは、ムラが目立たないよう、周囲のぼけた大きめのブラシを選ぶと良いでしょう。
覆い焼きツールは、ドラッグした部分の画像を明るくして、シャドウのディテールをはっきりさせたい時に使用します。明るくする度合いを軽減させたい場合は、オプションバーの「露光量」の数値を動かします。
焼き込みツールは、ドラッグした部分の画像を暗くして、ハイライトのディテールをはっきりさせたいときに使用します。暗くする度合いを軽減させたい場合は、オプションバーの「露光量」の数値を動かします。
(3) スポンジツール
スポンジツールを使って、選択した範囲のカラーの彩度(鮮やかさ)を微調整することができます。ドラッグした部分の色の鮮やかさを修正することで、オブジェクトまたは領域のカラーを強調したり、弱めたりする場合に使用します。
このツールは写真を直接修正してしまいますので、作業前にレイヤーのコピーを作成しておきましょう。補正が失敗した時にすぐに破棄して元に戻せるだけでなく、修正前の写真と簡単に見比べることも出来ます。
鮮やかにしたい場合は、オプションバーの彩度を「上げる」に変更し、逆の場合は「下げる」に変更します。ブラシのサイズは、ムラが目立たないよう、周囲のぼけた大きめのブラシを選ぶと良いでしょう。