ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

5-5-1 日光(太陽光)

 ここでは屋外の直射日光ではなく、窓の外からの光を想定しています。
 日光は一番簡単に取り込めて、電気代もかからず、大きな光量があるので写真がきれいに撮れるという、とても優れた光源です。しかも色の出方が最も自然です(色の出方自体が、自然光を基本にしているので当然ですが)。
 ただし直射日光については、室内でも光量がありすぎて作品に真っ黒な陰影がつきすぎるので、特殊な効果を狙う時以外は、レースのカーテンを引くとか、普通のカーテン、遮光カーテンなどを使って光量を調節しましょう。光の穏やかな北向きの部屋を撮影場所に設定しても良いかもしれません。
 作品は日光で撮影するのが一番良いとは思いますが、残念ながら日光には「変化する」という避けられない特性があります。時間経過や天候で強さも角度もどんどん変化していく光源というのは、作品撮影を困難にします。また、暗い雨の日もあったりしてベストな光源の日ばかりではないので、晴れた日を待つだけで無為に時間が過ぎていったりもします。
 以上の理由から、作品撮影には蛍光灯などの人工灯での撮影をお勧めしますが、日中に窓の外の光を利用して撮影する場合には、それを一つのライト位置(通常は横からの照明)とみなして、ライティングを行ってください。
 より厳密に光を管理したい方は、時間によって色や強さが変化する日光を遮断した方が良いので、外光は遮光カーテンやブラインドで部屋に入れないようにしましょう。また照明光の意図しない反射による影響がないように、壁や天井には反射の少ない模様なしのダークグレーの布を貼った方がいいかもしれません。もっともここまでいくとプロの作業場環境になってしまいますし、反射のないダークグレーの壁紙だと、非常に暗い部屋になってしまって、細かいペーパークラフト作業を楽しくできなくなったり、天井や壁からの反射光を利用できなくなったりしますので、かえって良くないかもしれません。「より良い環境」は、ほどほどに目指しましょう(汗)。

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