ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)
3-3-5 撮影する時(5/7)
(8) シャッターボタンは半押ししてピントを合わせてから押すようにしましょう
撮りたいものはすぐにシャッターを切らずに、半押しして確実にピントを合わせてから写すようにしましょう。特に、撮りたいものを画面中央に置かない場合には、「半押し」をしないとピンぼけしてしまいがちです。
半押しとは、シャッターボタンを押す指をシャッターが切れる直前でいったん留めて、カメラのピントが合うのを待つことです。ほとんどのカメラは、シャッターボタン半押しでファインダー(液晶画面)の中心にピントが合うはずです(AF:オートフォーカス)。ファインダーの中心に、何かのマークがあると思いますので、被写体のピントを合わせたい部分をそのマークにもっていき、シャッターを半押しします。ピントが合うとカメラが緑ランプの点灯やピピッと音を鳴らして知らせてくれますので、それを確認してから指を押します。こうすると、シャッターをゆっくり切ることが出来るので、シャッターを押す動作での手ブレを防ぐことが出来るだけでなく、カメラ側にも動作準備時間を与えられるので、ピンぼけ写真の危険性を減らせます。
この半押し状態のことをAF(オートフォーカス)ロックと言い、そこでピントが固定されますので、構図を変えてもピントがずれなくなります。例えば、大きなビルの右側手前に立つ人物を撮りたい場合、人とビルの全体が入るように構図してシャッター一気押しで撮ろうとすると、ファインダー中央のピント位置がビル中央になってしまうので、人物の方はピンボケになります。こういう場合、いったん人物をファインダーの中央にした状態でシャッターを半押し(AFロック)してから、ビル全体がフレームに入るよう上下左右にカメラを動かして、シャッターを全押ししましょう。人物に向けて半押ししたところでピントが固定されていますから、その後上下左右にカメラを動かしても、人物にピントが合ったままビル全体が撮影できるということになります(ビルの方は少しピンボケになります)。なお、この時、カメラは上下左右だけに動かしてください。撮影者が体を動かして前後に動くのは被写体との距離が大きく変わってしまいますので、半押しのピント位置がずれてしまいます。
この半押しは運動会でも活躍します。走っている子供がゴールを切った瞬間の写真って、なかなか撮れないですよね。でもこの半押しを使えば、成功率がかなりあがります。ゴールテープに半押しでピントを合わせた状態で、子供が来るのを待っていればいいんです。そしてゴールした瞬間を狙ってシャッターを切ります。うまく撮影して、感動を残してあげましょう。