ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

3-4 参考:偏光(PL)フィルター(円偏光タイプ)

 青空を青く撮りたい場合には、円偏光タイプの偏光フィルター(サーキュラーPL)を使うと良いでしょう。このフィルターは、光の表面反射を軽減してくれます。水面やガラスの反射による写り込みを軽減できるので、ショーケース内の展示物を写すようなガラス越しの撮影によく使われます。フィルターを回転させて反射の除去効果をカメラのモニターで確認しながら撮影しましょう。
 青空を青く写すのにも、これを使うと効果があります。空には多くの水蒸気が浮かんでいて、これが太陽の光を乱反射させるため、人の目には青く見えても、普通のレンズを通してみると青さが半減してしまうのです。こういう時にこのフィルターを付けると、水蒸気による乱反射がカットされて、本来の青が戻ってくるというわけです。また、これを使うと樹葉や山肌、建物などの色彩を鮮やかにする「色彩コントラスト効果」も得られます。
 なお円偏光タイプではない通常の偏光フィルターは、AFカメラには使えません。カメラのAF機構にも偏光の構造が使われており、フィルターが直角に重なるとAFが機能しなくなるためです。この「円(サークル)偏光」は、縞スリットを「同心円」に置き換えていますので、AFカメラにも使用できます。

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