ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)
3-3 光と影の扱い方(3)逆光
逆光は被写体の裏から光がさす状態(順光の逆)で、被写体よりも周囲が明るく、被写体が暗く写りがちだという弱点がありますが、被写体の輪郭がはっきり出て、透明感やキラキラした雰囲気が出しやすい光です。
ただし青空を青く写したい場合には、逆光で写すとうまく写りません。逆光だと被写体よりも背景の光の方が強くなってしまうので、青空の青が白っぽくなってしまうからです(逆光でも青空を青く写したい場合は、偏光(PL)フィルター(円偏光タイプ)を使用すると効果があります)。
人間を写す場合には、逆光気味に撮ると、光が当たらないので汚い影もできないし、眩しくないので瞳も大きくなって美しく撮影できると言われています。曇天の時も、逆光の時と同じ理由で、人物をきれいに写せます。
最近のデジカメには、逆光を自動的に補正する仕組みがついていますので、特に自分で補正しなくても暗すぎることはないと思いますが、やはり逆光だとどうしても被写体が暗く写りがちで表情もわかりにくくなってしまうので、カメラのモニターを見て必要以上に暗くなりそうな場合は、ストロボを光らせたり、レフ版を使ったりして、暗い部分に光を補ってあげると良いでしょう。レフ板というのは、表面で光を反射させて対象物に光を当てる板状のもので、これを使うと画面にメリハリをつけることが出来ます。ポートレイトでレフ板を使う時のコツは、光を強くあてすぎないことと、被写体の真下から光をあてないことです(レフ板を真下から当てると、顔を懐中電灯で真下から照らすのと同じ効果が出て、幽霊っぽくなってしまいます)。レフ板の角度をいろいろ変えて、いちばんきれいに見える場所を探してください。またストロボの使い方については、「ストロボ」の「日中シンクロ」の項も参照してください。