ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

7-3 ホワイトバランスの設定の仕方

 ホワイトバランスは、通常はオート設定で良いのですが、白い織模様のあるテーブルクロスに置いた空の真っ白なティーカップなどを撮影する場合には、きちんと設定する必要があるでしょう。でも本音を言うと、こんな難しいものを撮影する場合には、どちらかの色を変更する(布かカップのどちらかを水色など他の色に変える)ことをお勧めします。微妙に違う白(または黒)だけの組み合わせは、カメラが苦手とする色ですから。
 なお、ホワイトバランスは、いつでも設定可能というわけではありません。風景など遠距離にあるものは、被写体が遠すぎて、その被写体にあたる光のホワイトバランスを設定することが出来ないからです。この場合は、ホワイトバランスを「自動」「太陽光」「曇り」「白熱灯」など色々設定し直して撮影し、一番イメージに合う色になる設定を探しましょう。
 また、夕焼けの窓辺や蝋燭に照らされた洞窟など、色温度が変わっていること自体が情景の一部になっているものを撮影する場合には、わざと狙った色温度に色かぶりした光景をつくることもあります。この場合は、思い通りの写真になるよう、ホワイトバランスの設定を変える必要があります。ホワイトバランスが「自動」のままだと、カメラが「夕日に照らされて赤く見える白いカーテン」を「ただの白いカーテン」に見えるように自動調整してしまうからです(ホワイトバランスは、周囲の光の色に惑わされずに、白いものが白く写るようにする機能です)。
 ホワイトバランスの設定をいじることはかなり難しく感じるかもしれませんが、デジカメは、カメラのディスプレイで撮影済みの色調をだいたい確認できるので、これを利用して試行錯誤で適切な値に調整しましょう。シャンデリアで照らされている場所など、色温度を蛍光灯に合わせるべきか白熱灯に合わせるべきか判断に迷う場所で撮影している時や、調整が面倒な時には、色々な設定で同じ構図の写真を数枚撮影しておきましょう。

スポンサードリンク