ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)
2-1-8 参考1:コンバージョンレンズ
コンバージョンレンズというは、デジカメやデジタルビデオカメラでの撮影で、レンズに装着すると、元のレンズの焦点距離よりも、広角側または望遠側で撮影できるようにできるものです。イメージとしては、カメラの標準レンズの前にフィルターのように取り付けて、ちょっとした望遠レンズにできるもの、という感じでしょうか。もちろん取り付ける対象のレンズは標準レンズだけではなく、他のレンズ、例えばズームレンズでも良かったりします。コンバージョンレンズの機能も、望遠ではなく、マクロレンズの機能を果たせるようになるものもあります。
取り付け方は、レンズ先端にフィルターのように取り付けるもの(フロントコンバージョン)と、レンズとカメラ本体の間のマウント部に装着するもの(リアコンバージョン)があります。リアコンバージョンレンズは、デジタル一眼レフなどレンズ交換可能なカメラでしか使えませんが、フロントコンバージョンレンズは、デジタル一眼レフなどの他、コンパクト・デジカメで使えるものもあります。
とても便利なもののようですが、取り付けられる機種は限られていますので、使う場合には対応機種かどうかを調べる必要がありますし、値段もかなり高いものが多いと思います。
実は……使ったことがないのです。今使っているコンパクト・デジカメIXY30sのようなフィルター取り付けネジのないタイプでは使えません(同じCanonのコンパクト・デジカメでもPowerShotだと使えるようですが)。デジタル一眼レフのEOSの方ではもちろん使用できるのですが、値段もそれなりにしますし、すでに交換レンズもそれなりに持っていますので……。
コンバージョンレンズは、望遠タイプのものを野鳥撮影用や鉄道写真用に使っている方が多いようです。確かに野鳥や鉄道のような超望遠レンズが必要な方だと、レンズが重く長くなるだけでなく価格も高いので、コンバージョンレンズはかなり有力な選択肢になりそうです。その他、手持ちの普通の標準ズームにこれを取り付けて、望遠の欲しい運動会などに使っている方もいるようです。コンバージョンレンズは小さいものが多く、標準ズームと望遠ズームを二本持つよりは、荷物も少なくなりますから。
参考までにコンバージョンレンズの特徴を以下に紹介します。
コンバージョンレンズには、広角・望遠・マクロ領域を広げる3種類があります。
・ワイドコンバージョンレンズ
これをレンズに装着すると、搭載されているレンズの広角域が拡がります。雄大な景色をより広く撮影できるようになります。
・テレコンバージョンレンズ
これをレンズに装着すると、1.5~2倍の焦点距離の望遠にできます。ポケットに入る大きさのものがほとんどなので、気軽に望遠レンズ気分を楽しめます。
・マクロコンバージョンレンズ
接写を可能にするレンズで、花や虫などを大きく撮りたい場合に使います。
かつては、レンズにコンバージョンレンズを装着すると、画質が低下すると言われていたそうですが、現在ではレンズそのものとコンバージョンレンズの性能が向上しているため、画質低下は気にならないレベルになっているようです。
最後に、コンバージョンレンズを使う場合の注意点には、次のようなものがあります。
・テレコンバージョンレンズやマクロコンバージョンレンズは、倍率が高くなるので手ブレが多くなります。できるだけ三脚を使って撮影しましょう。
・ズームレンズに装着した場合には、テレコンバージョンレンズは一番望遠側にズームした状態で、ワイドコンバージョンレンズは一番広角側にズームした状態で使用します。