ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

2-1-4 ズームレンズ

 ズームレンズは、一定の範囲で焦点距離を自由に変えることができ、ピント位置が変化しない(変化が少ない)レンズです。これを一本つけていれば、レンズ交換無しで多彩な表現が可能になります。広角から標準レンズの焦点距離をカバーする短めのズームレンズ(18-55mmなど)と、標準から望遠の焦点距離をカバーする長めのズームレンズ(55-200mmなど)の二本があると、ほとんどの撮影シーンに対応可能になりますし、最近では広角から望遠の焦点距離をカバーする超高倍率ズームレンズ(18-200mmなど)という超便利なものもあります。
 ズームレンズは、焦点距離が変化してもピントがずれないため、滑らかなズームイン・ズームアウトが可能です。このため被写体に対して背景をどれぐらい大きくとるかのバランスを取る作業を、フレームの中で簡単に確認しながら行えるという利点もあります。
 ただしズームレンズは、単焦点レンズよりF値が大きめの暗いレンズになる上に、長くて重くもなるので、手ブレが起こりやすくなり、カメラの保持には注意が必要です。
 なお焦点距離ごとのレンズの特性は、単焦点のものとほぼ同じです。ズームの焦点距離が広角位置にある時は、広角レンズの特性(広く写す・遠近感強調)、望遠位置にある時は、望遠レンズの特性(遠くのものを大きく写す)があります。

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