ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)
4-6 簡易機材の作り方(2)簡易デジカメスタジオ
(1) 材料と道具
・段ボール板(50×50㎝)2枚、または(100×50㎝)1枚
・白模造紙(79×110㎝)1枚
・L字ブックスタンド 高さ20㎝以上のもの
・白厚紙(幅はL字ブックスタンドの幅+5㎝程度、高さは10㎝程度)
・カッターナイフ
・ガムテープ
・白布(シーツやカーテン等でも可)150×60㎝以上
・洗濯バサミ2個
(2) 作り方
(2)-1 段ボール板2枚を一辺が接するように並べて、接した線をガムテープで留め、開くとL字型になるようにします。(1枚の場合は、中央50㎝の所にカッターで直線に切り目を入れてL字型になるように折ります。
(2)-2 白い模造紙を広げます。段ボール板を広げてL字の内側になる方を下にして白模造紙の上に置きます(テープ止めした側か、カッターで切れ目のない側が下です)。いま上になっている方が、簡易デジカメスタジオの裏側になります。白模造紙の大きさのはみ出し分が段ボール板から3~10㎝程度になるように白模造紙をずらしてから、はみ出し分を切り落します。白い模造紙で段ボール板をくるむように包み、ガムテープで段ボール板に留めます。
(2)-3 白模造紙で包まれた段ボール板を表に返します。表側は全体が白くなっているはずです。さきほどL字に折った場所で、もう一度ゆっくり表側が内側になるように折ります。この時できるだけ白模造紙に、それ以外の折り目を付けないようにします。
(2)-4 (2)-3 の板をL字に開いて、L字のブックスタンド中央に載せ、裏を向けます。この時、(2)-3の板の裏面がブックスタンドと接するようにします。ブックスタンドの高さの中央部分に、横向きに白厚紙の長方形を重ねて、厚紙の端を段ボールの裏面に粘着テープで貼ります(つまり段ボールと厚紙でブックスタンドが挟まれます。こうしておけば、次からはブックスタンドをこの段ボールと厚紙の間に下から差し込むことで、段ボールをブックスタンドに安定して立てられるようになります)。これが簡易撮影スタジオの土台になります。
(2)-5 (2)-4を白い方が前にくるように向けて、段ボール板の上の辺を隠すように、白い布(端から5㎝程度の位置)を洗濯バサミで二か所取り付け、前に長く垂らして、段ボール板床面までゆるやかなカーブを描くように覆います。この時、床と奥の壁の間で布に折り目は作りません。折り目のない方が作品がきれいに撮影できます。
これで出来上がりです。
(3) 使い方など
この簡易デジカメスタジオの白い布が床と背景になるようにペーパークラフト作品を置いて、デジカメで撮影します。
作品の記録写真を撮るために、ここでは白い布を背景に使っていますが、もちろん色布や模様のある布、紙やポスターに交換しても良いです。英字などの模様があっても面白い背景になるでしょう。
使用後は洗濯バサミで留めた布を外して、ブックスタンドを厚紙と段ボールの間から引き抜けば、折りたたんで片づけておくことも出来ます。
この自作簡易デジカメスタジオの残念なところは、背後や両脇、天頂からの透過光が利用しにくいことです。段ボール板が光を通さないからです(板と白布との間に小さいLED照明など熱をもたない照明を入れることは出来なくはありませんが……)。そういう意味では、市販の簡易デジカメスタジオの方が、やはり撮影の自由度は高いのです(市販の簡易デジカメは四方が薄い白布になっているものが多いので、前方以外の光はすべて透過光になります)。