ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第4部 画像データと印刷の基礎知識

4 画像データのカラーマネジメント(色合わせ)

4-5 デジカメでの設定

 コンパクト・デジカメでは「色空間」を設定できるものは少ないですが、デジタル一眼レフの場合は、「色空間」を設定できるものがあります。「カラー設定」などの項目で「sRGB」と「AdobeRGB」のどちらかを設定するのですが、この設定は「画像加工ソフト」や「印刷」まで一貫して扱う必要があります。
 「AdobeRGB」の方が、sRGBよりも広い(特に緑が広い)RGB色再現領域を持っているので、より美しい色表現が可能なのですが、ディスプレイや画像加工ソフト、プリンタまでの関連するすべてのものが、この「AdobeRGB」に対応していなければ意味がありません。処理の途中に非対応の機器がある場合には、標準的な「sRGB」に設定しておいた方が良いでしょう。
 ただ、たとえばプリンタは対応しているが、ディスプレイはsRGBにしか対応していないという場合に、デジカメでAdobeRGBで撮影した画像ファイルが全く使えないということはありません。ディスプレイでは再現できない部分の色が多少くすんで見えるという状態になるだけで、まったく見えなくなる、とか、まったく別の色で表示される、ということはありませんので安心してください。でもディスプレイとプリンタの色は近いにこしたことはないと思いますので、こういう場合は、やはりsRGBに設定しておいた方が良いでしょう。

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