ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第4部 画像データと印刷の基礎知識
4 画像データのカラーマネジメント(色合わせ)
4-1 Photoshop Elementsでのカラー操作
4-1-1 HSB(色相、彩度、明度)モデルと
RGB(赤、緑、青)モデル
Photoshop Elements では、2 つのカラーモデルを使用してカラーの操作を行います。1 つは人間の目に見える色相、彩度、明度(HSB)に基づくモデルで、もう 1 つはコンピュータのモニターに表示される色(レッド、グリーン、ブルー(RGB)の量)に基づくモデルです。
また補正や加工の作業を行う場合は、カラーホイールを使ってカラー間の関係を簡単に把握できるようになっています。
人間のカラーの知覚に基づいている HSB モデルでは、カラーを次の 3 つの基本特性で記述します。写真の補正はこの値を利用して行います。
・色相(Hue):オブジェクトが反射または発光したカラー。色相は、赤、オレンジ、緑などのカラー名で表現されます。
・彩度:カラーの度合いや純度。彩度は、色度と呼ばれることもあり、色相に対するグレー混合の程度を表し、その値は 0(グレー)~ 100 %(最も彩度が高い)の範囲になります。
・明度:カラーの相対的な明るさや暗さを示し、通常は 0(黒)~ 100 %(白)の範囲になります。
コンピュータのモニター表示色に基づくRGB モデルは、レッド、グリーン、ブルー(RGB)の光を様々な割合や強さで混合することで、可視光線スペクトルを再現します。この 3 つのカラーは加算混合色と呼ばれ、すべてを重ね合わせると白色光になります。