ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第4部 画像データと印刷の基礎知識

4 画像データのカラーマネジメント(色合わせ)

4-4 カラーマネジメント

4-4-2 ICCプロファイル

 ICC(アイシーシー)プロファイルというのは、デジカメやディスプレイなどの機器の色表示を合わせるために使われる、色を変換するためのテーブルが記述されたファイルで、ICC(国際カラーコンソーシアム)が仕様を公開しています。ICCは、デジカメや印刷機、スキャナー、ディスプレイといった機器間で確実な色再現を目指す国際標準化団体です。
 ICCプロファイルには、その機器の色に関する特性が記述されていて、「デジカメはsRGB/AdobeRGBの色空間をRGBの組み合わせで実現しているが、印刷機はそれをCMYKの4色で再現する」といった、複数の機器間で色情報をやりとりする際に利用されます。
 なお、2つの機器間で正しく色を伝えるには、機器に左右されない絶対的な色数値の「CIE XYZ」あるいは「CIE Lab」に値を置き換えてやる必要があります。その時、機器の色に関する特性が記述されているICCプロファイルが重要な役割を果たします。
 例えば、1つの画像データを扱う際に、パソコンのディスプレイに写る画像とデジカメのもの、スキャナーで読み取ったもの、カラー印刷機で出力されるものなど、各デバイスで色が変わってしまうと困ります。このような場合に、各デバイスの色再現の特性が記述されたICCプロファイルの色変換テーブルを使用すれば、あるデバイスで再現できない色であっても、それと近い色を再現することが出来るのです。
 このICCプロファイルは、カラーマネジメントシステムを搭載しているOSやアプリケーションなどで利用することができます。

スポンサードリンク