ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第4部 画像データと印刷の基礎知識

2 画像データの解像度

2-2 解像度とサイズ

2-2-1 解像度とサイズ(画面表示・印刷)の関係

 例えば、1インチ四方の写真を 300dpi のスキャナーで取り込むと 300×300 ドット(画素)のデータとして取り込まれ、400 dpiで取り込めば400×400になります。
 これらをパソコンのディスプレイに表示すると、ディスプレイの解像度(画素数)は一定なので、取り込んだ時の解像度が大きければ、ディスプレイに表示される画像は大きくなります。つまり同じ1インチ四方の写真でも、400 dpi で取り込んだ方が大きく表示されることになります。
 これに対して、プリンタで印刷される大きさの方は、解像度ではなく印刷寸法で決まります。たとえば500万画素デジカメで、SuperFine(最高画質:2560×1920)で撮影した場合には、1枚の写真に約500万もの画素データがありますが、単純に言うと、この画素を用紙のサイズいっぱいに散りばめてやるイメージになります。つまり散りばめるサイズが葉書(10×14.8)サイズなら1㎝四方あたりの画素はぎっしり詰まっているのですが、A4(21×29.7)になると1㎝四方あたりの画素は葉書サイズの時よりかなり少なく(粗く)なってしまうということなのです。
 通常、1㎝四方あたりの画素が多いほど、滑らかで高画質な印刷ができます(実は、画素数が多すぎて逆に汚くなることも、全く無いというわけではありませんが、ほとんど気にする必要はないでしょう)。
 デジカメで撮影した画像をプリンタで印刷する場合、きれいに見える解像度は、200dpi以上と言われています。さきほどの500万画素の画像はA4サイズではだいたい219dpiになりますので、ハガキサイズよりかなり粗くなっているとは言え、十分な美しさがあると言えるでしょう(計算の詳細は下の<参考>をご覧ください)。これが130万画素の画像の場合には、葉書サイズに印刷する場合には256dpiと十分きれいですが、A4サイズに印刷する場合には109dpiになってしまうので、輪郭がやや不鮮明な粗い画像になってしまいます。

<参考:500万画素の画像データをA4で印刷する場合の解像度>
 500万画素は、だいたい「横2560×縦1920」の点で構成されていますので、次の計算式から解像度は219dpiになります

・横2560ピクセル÷29.7㎝(A4の横長)=86.2(1㎝あたりのピクセル数)

・86.2ピクセル×2.54㎝(1インチあたりの長さ)=219dpi

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