ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

3-2 朝焼け、夕焼けの撮影

 夕景を撮影する場合のモードは、「風景」の設定か、プログラム(P)モード、または絞り優先モードが良いでしょう。

(1) カメラを固定する
 夕景の撮影でまず注意が必要なのは、光量不足に伴う手ブレです。カメラをしっかり持って撮影しましょう。できれば三脚&レリーズボタンを使いたいところですが、レリーズボタンが手元にない場合は、セルフ・タイマーを使ってみましょう。シャッターを押す時のカメラ揺れによる失敗を防げます。

(2) ISO感度を上げる
 ISO感度は400~800ぐらいまでの範囲に設定し、撮影後に液晶モニターで画像を確認し適正な感度を探しましょう。

(3) ホワイトバランスを変える
 美しい朝焼けや夕焼けを撮影してみても、思い通りの色に撮影できないということはよくあることです。と、いうよりも、カメラ任せの「フルオート」で撮影すると、見た通りの色の夕陽にならないことの方が多いはずです(通常は、赤い色が不足気味に撮影されていると思います)。
 美しい夕陽を撮影したら、すぐに液晶画面で確認しましょう。色が思い通りでなかったら、「ホワイトバランス」を変えてみましょう。美しい夕陽の赤さを(液晶画面よりも)赤く撮影したい場合は、「ホワイトバランス」を「蛍光灯」や「曇天」に設定します。逆に、街が闇に沈む直前の幻想的な濃藍紫色の空をより青く撮影したい場合は、「白熱灯」「快晴」に設定すると良いでしょう。

(4) 露出を変える
 夕陽をバックに人や自転車などを撮影すると、抒情的でドラマチックな写真が撮影できます。このときシルエットを際立たせるためには、露出をマイナス補正すると良いでしょう。黒い部分がより一層黒くなります。
 影を際立たせたい被写体は、他のものと重ならないように写すのもポイントです。ビルなどの陰になってしまうと、せっかくの影の形がぼけてしまいます。よく映画などであるように、夕景のシルエット撮影は、河川敷の土手や高いビルの屋上など、背景として空や川、海が広がる場所が最適なのです。
 朝焼けや夕焼けの撮影は、時間との勝負になります。あらかじめ撮影計画を立てて、手早く撮影できるように準備しましょう。

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