ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

6 結婚式・パーティ撮影のコツ

 人生の晴舞台とも言える結婚式。主役の花嫁、花婿を一生の記念になるよう、すてきに撮影してあげましょう。

(1) プログラムを確認する
 結婚式は来賓のスピーチ、花婿花嫁のキャンドルサービスやケーキ入刀、友人たちの歌や芸など、いろいろなシャッターチャンスがあります。初めにプログラム(式次第)を確認しておいて、シャッターチャンスを逃さないようにしましょう。特に友人たちのスピーチや歌などの時には、花嫁花婿の良い笑顔が期待できるポイントです。
 なお、結婚式場では、ストロボ撮影が禁止されていることもありますので、写真を撮る際の注意事項や、入退場口などの確認をしておくとよいでしょう。

(2) とにかくたくさん撮影する
 撮り直しのできない結婚式だからこそ、いつもよりたくさんシャッターを押しましょう。その際、構図や画角などを変化させ、さまざまな視点で撮ってみましょう。
 とりわけ花嫁は、みんなが撮影する前姿だけでなく、チャンスがあれば、斜め後、真後からも撮影しておきましょう。凛としたうなじの線や、アップに結われた髪、ベールの花飾りなど、意外な美しいポイントに気づかされます。

(3) 記念になりそうなものをすべて撮影する
 式場や会場には記念になる被写体がたくさんあります。会場の全景や結婚誓約書などのほか、当日の料理を一つ一つ写しておくのもよい記念になるでしょう。またウエルカム・ボードやブーケ、料理やシャンパングラスなどの小物だけの写真も撮影しておくと、後でアルバムを作る時に、効果的な演出アイテムとして便利に活用できます。
 披露宴の料理の写真を撮影する時は、料理だけにピントを合わせて、お皿が構図から少しはみ出す感じになるほど近寄って撮影してみましょう。この時、料理の背景に出席者たちが構図に入ってしまう時には、マクロモードを使って料理にぐっと寄って撮影すると、背景が少しボケて、料理が引き立ちます。

(4) ズームレンズ付きの高感度カメラを使う
 結婚式や披露宴は進行が速く、被写体の大きさや距離もさまざまなので、標準ズームレンズ付きのカメラが便利です。また室内での撮影がほとんどになりますので、ISO1600程度まで感度が上げられる高感度のカメラが良いでしょう。
 ストロボを使用しても良いですが、ストロボだと順光の光を使うことが多くなり、味気ない記録写真のような感じになりがちです。ストロボを使用しなくても明るく撮影することが出来る高感度カメラの方が、披露宴の雰囲気が伝わるすてきな写真を撮りやすいでしょう。

(5) ストロボの使い方に気をつける

(5)-1 ストロボ発光禁止で写す
 結婚式場や披露宴会場は室内のことが多いので、ストロボ撮影したくなりますが、コンパクトカメラの場合は、ストロボは順光でしか使えないことが多いので、花嫁花婿の顔がのっぺりとした感じに写ったりして、あまり雰囲気の出ない写真になりがちです。コンパクトカメラでは、できれば「ストロボ発光禁止」にして「オート」か「室内撮影(パーティ)モード」にして撮影しましょう。照明が暗い披露宴会場でも、花嫁花婿を照らすスポットライトは意外に明るいので、ISO感度を800以上にしておけば、ストロボなしでも手ブレや被写体ブレもなく明るく撮影できるはずです。

(5)-2 バウンス光を使う
 カメラの内臓ストロボではほぼ不可能ですが、一眼レフカメラのストロボには発光部を可動させられるものがあります。これを使っている人は、ストロボを会場の天井や壁に向けて、反射した光を被写体にあてる「バウンス光」を活用しましょう。光を拡散させて柔らかい光で撮ることができるので、花嫁花婿を自然な感じに引き立たせることが出来ます。

(5)-3 日中シンクロ(ストロボ強制発光)で写す
 レースやオーガンジーなどを使ったウェディングドレスがもっとも美しく見えるのは、ドレスの向こうから光が透けてくる逆光の時です。逆光は、ポートレイト撮影にも向いているのですが、そのまま単純にシャッターを切ってしまうと、ドレスが明るく写る反面、花嫁花婿の顔は暗く写ってしまいますので、顔の部分に光を補ってあげる必要があります。レフ板を使用できれば良いのですが、慌ただしい式のなかではなかなか使用できないので、逆光の時には、ストロボを強制発光させる「日中シンクロ」という技法を使いましょう。逆光の場合は、透過光が髪の毛やドレスを輝かせているので、ストロボを使っても、味のない記録写真になることはありません。

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