ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

4 レンズの選び方

4-1 はじめてのレンズ選び

 前項でレンズを紹介しましたが、あまりにいろいろありすぎて、最初にいったいどれを買ったらいいの、と迷うことがあると思います。
 デジタル一眼レフ初心者の方が最初に買うレンズとしては、ズームレンズをお勧めします。その長さについては、広角から望遠までカバーする高倍率ズームレンズ(18-200mmや28-300mmなど)1本にするか、広角から標準レンズの焦点距離をカバーする短めのズームレンズ(18-50mmなど)と、標準から望遠の焦点距離をカバーする長めのズームレンズ(50-200mmなど)のどちらかか、あるいは両方を選ぶのが良いと思います。この長め短めの二本のどちらにするかは、旅行に行った時に主に遠くの風景を写す方は短めのズームの方を、主に人物や遠くの小動物などを写す方は長めのズームの方を選んだ方が良いでしょう。どちらも普通の風景は、標準の50㎜でカバーできますので。超高倍率ズームレンズ(18-200mmなど)は以前はかなり高価だったのですが、最近では意外なほど安く(実売価格2万円程度から)売られていたりもしますので、迷う方はこれを選んでも良いでしょう。
 ズームレンズはレンズの大きさ(明るさ)で値段がかなり違います。大きいレンズはとても高価ですが、光を集める能力が高いので暗いところでも撮影ができますし、撮影可能な領域が広がります。お金がたくさんある方は、もちろん明るいレンズを買った方が良いのですが、普通に写真を撮る分には、一般向けの暗い方でも十分きれいな写真を撮影できますので、予算に応じて選んでください。
 それとズームレンズは重くなりがちです。カメラ本体+レンズの重さも確かめてください。しかもズームレンズは長いので、バランスが取り難く、片手での撮影はほぼ無理になります。
 それでもデジタル一眼レフを使う方なら、一本はズームレンズがあった方が良いと思います。いつも小さいコンパクト・デジカメを使っている方が、初めてデジタル一眼レフと使うと、一番感動するのが、ズームレンズを動かした時のファインダー内の動きじゃないでしょうか。ズームを前後する動きにつれて、ファインダー内の景色がぐんぐん変わっていく迫力は、思わずわーっと歓声をあげたくなるほどですから。

 さて、お勧めレンズの一本目は決まりましたが、問題は二本目のお勧めレンズです。
 一本目のお勧めがズームレンズなので、それを使ってみて、とても疲れる感じがした方は、二本目は単焦点レンズを買いましょう。一本目のズームで一番使っていた距離の単焦点レンズです。単焦点レンズはズームレンズに比べて通常ずっと「明るく」て「軽い」ので、撮影での疲れ具合はかなり軽減されるはずです。
 でもせっかく二本目を買うなら別の焦点距離のが欲しいという場合は、一本目に短めのズームを選んだ方は単焦点の望遠レンズを、長めのズームを選んだ方は単焦点の広角レンズを買うと良いと思います。一本目のズームレンズで疲れなかった方は、もちろん二本目もズームレンズでも構いません。

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