ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

1-3 カラーチャート

 デジカメやプリンターで正確な色を出すのは、実はとても困難なことです。最近のカメラはとても優秀なので、何も考えずに撮影しても、それなりの写真を撮ってくれます。でも……何か思っていた色と違う色になっちゃったなーと、撮影後にディスプレイを見て考えても、どう修正していいのか悩んでしまいますよね。
 そんな時に、被写体と一緒に予めこのカラーチャートを写しこんでおけば、撮影後の色の修正作業を効率化できます。
 カラーチャートというのは、24の矩形の色見本が並んだ板(色見本配列表)で、カメラやプリンター、スキャナー等の画像システムの色彩再現性をチェックするなどの色の比較や測定に用いられます。これを使うと、同じ色を各社のデジカメがどのように撮影するかをテストできます。カメラ雑誌で新製品のテストなどに使われているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。カラーチャートは一枚あると便利で、なんとなくプロカメラマン気分も味わえますが、値段も一万円以上と高価なものです。
 カラーチャートを持っている方は、ペーパークラフト作品を撮影する場合に、最初の一枚目に作品とカラーチャートを一緒に(作品の隣にカラーチャートを立てて)撮影しておいて、次にカラーチャートを取り除けて、同じ照明環境で作品だけを撮影していけば、後で最初の一枚目のカラーチャートを利用して、写真画像加工ソフトで色の修正が出来ます。写真画像加工ソフトで色調処理をする際には、パソコンのディスプレイにカラーチャート入りの写真を表示させ、ディスプレイの前に置いた本物のカラーチャートと画面内の色とを合わせしていけばいいからです。そして、このようにして色合わせした一枚目の色を基準として、同じ環境で撮影した二枚目以降も色合わせします。もちろん二枚目以降もカラーチャートを添付して撮影してもいいのですが、毎回トリミングする手間を考えて、一枚目だけにカラーチャートを写しこむ方法を紹介させていただきました。被写体が変わるごとに、その一枚目にカラーチャートを添付撮影しましょう。
 なお、このようにカラーチャートを使って色合わせする時には、必ずモニターやプリンタなどの装置のカラーマネジメントを正しく行っておきましょう。正しくない色合いで表示されている画面で色調補正を行っても意味がありません。
 カラーチャートは作品撮影に必要なものではありませんが、もしも写真の色彩の再現性に悩んだ場合には、これを使ってみてください。

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