ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第3部 実践2写真補正のコツ編
3 写真の配置と合成のコツ
3-5 パノラマ写真
パノラマ写真の合成は、Photoshop Elements に「Photomerge Panorama」機能のある方は、それを利用して行えます。これは複数の写真内の共通のピクセル情報位置を計算して、1枚のパノラマ写真として自動的に合成してくれるものです。写真の並べ方は水平方向でも垂直方向でも良く、結合後も必要に応じて個々の写真の位置を変更することもできます。
なお、自動結合した後に「ずれ」が生じていて気になる部分がある場合は、自分で細かく位置を修正しても良いですが、コピースタンプツールなどで目立たない感じになじませて補正しても良いでしょう。最後に不要な部分をトリミングすると、パノラマ写真が完成します。
パノラマ写真を作成する場合には、次のような点に気をつけて撮影しましょう。
・パノラマ写真を合成するには、元画像同士の重複部分が15 % ~ 40 %必要ですので、この程度重なり合うように撮影しましょう。なお、重複部分が50%を超えると、かえって合成しにくくなるようなので、30%の重複を目安に撮影しましょう。
・パノラマ写真の撮影途中に、カメラのズーム機能を使わないようにしましょう(同じ焦点距離のまま撮影しましょう)。
・画像間の角度のずれが大きいと合成が困難になるので、パノラマ写真は三脚を使って、ヘッドを回転させて撮影しましょう。三脚を持っていない場合は、自分が三脚になったつもりで、回転軸とカメラの高さを固定してシャッターを切りましょう。
・魚眼レンズなど特殊効果のあるレンズやフィルターなどを使用するのはやめましょう。
・パノラマ画像中に大きく露光量の変化する画像が混じっていると、合成が困難になります。暗すぎたり明るすぎたりする部分がない場所を選んで撮影しましょう(普通のカメラでは露出が自動的に設定されてしまいますが、パノラマ写真の場合は途中に露出が大きく違う画像が混じってしまうと、うまく合成できない場合があるのです。これを避けるため、露出が同じ状態になるようにカメラを設定するか、露出が大幅に変わらない被写体を選ぶ、等の工夫をする必要があります)。