ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第3部 実践2写真補正のコツ編
2 写真補正&加工のヒント
2-4 背景画像を作る
冷蔵庫や洗濯機などの大型商品を撮影する場合、背景には白壁やカーテン等を利用しても良いのですが、白壁の前に何か置いてあったりすると片づけるのも大変ですし、かなりの場所も取りますので、こういう場合は、背景画像を作ってしまう方が簡単です。
この手法は小さな商品やペーパークラフト作品の背景としても応用できます。作品を撮った時に、邪魔なものが写りこんでいた場合には、思い切って背景全体を切り落として、シンプルな背景に変えてしまいましょう。
また初めからこの手法を取るつもりで写す場合は、作品を白い紙の前に置いて撮影しましょう。(作品が白い場合は、撮影時の背景は赤など別の色にしましょう。撮影時には、被写体に含まれない色を背景にした方が、後で楽に範囲選択できます。)
(1) 撮影時に背景を単色にしておいた場合は、まず「マジック抽出」を利用して被写体を背景から切り抜いて新しいレイヤーを作成しましょう。それでうまくいかない場合は、「選択範囲」の「近似色」や「自由選択ツール」でその色を選んで背景部分を選択してから、選択範囲を反転させて冷蔵庫だけを切り抜き、新しいレイヤーを作成します。(これらの手法が使えるので、撮影時には被写体に含まれない色を背景にしておくと、楽に範囲選択できるのです)。「近似色」などで単純に背景を選択範囲に出来ない場合は、「多角形選択ツール」「なげなわツール」「マグネット選択ツール」で、冷蔵庫を範囲選択して切り抜き、冷蔵庫だけの新しいレイヤーを作成します。どの方法を利用する場合でも、切り抜く時の「境界線」は少しぼかすと背景になじみやすくなるので、選択ツール等のオプションで「境界をぼかす」で0.5~1pixelぼかしましょう。
(2) 背景用に別のレイヤーを作り、さわやかなイメージになるよう薄い若草色のグラデーション(下に向かって暗くなる)にペイントします。このように下が重くなるような配色のグラデーションにすると、平面の背景に立体感と安定感が生まれます。これだけでも十分なのですが、のっぺりした感じを避けるため、「フィルター」「ノイズ」「ノイズ」などの微かな地模様をつけてみましょう。(色や模様は商品の色や好みに合わせて適宜変更してください。)
(3) 上から「冷蔵庫(切り抜き)」「背景」となるようにレイヤーを重ねて、出来上がりです。