ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第3部 実践2写真補正のコツ編
2 写真補正&加工のヒント
2-3 被写体の背景をぼかす
一眼レフカメラで撮影する時に、望遠レンズを使ったり、レンズにソフトフィルターをつけたりすると、被写体の背景を幻想的にぼかすと同時に、被写体だけを強調することが出来ますが、Photoshop Elementsを利用すると、コンパクトカメラで撮影した普通の写真(被写体も背景もすべてにピントが合っている写真)に、このような望遠ボケ的効果をつけることが簡単にできます。ペーパークラフト写真を撮影する時に、ついうっかり壁のカレンダーまで背景に取り込んでしまって、なんだかうるさい写真になってしまった……という時には、「ぼかしフィルター」を使って、背景全体を望遠ボケのようにぼかしてしまいましょう。
(1) 写真をコピーしたレイヤー(背景のコピー)を作成します。
(2) 「フィルター」メニューから「ぼかし」「ぼかし(ガウス)」を選択します。
(3) ぼかしの度合いを設定します。「半径」のスライダーを動かすと、数値を大きくするほど写真がぼけてくるので、適当な値(例:20pixcelなど)を探します。
(4) 写真全体がぼけてしまったので、被写体からボケを取り除くために「消しゴムツール」を選択し、ブラシのサイズを少し大きめ(例:200 pixcelなど)に設定します。「消しゴムツール」で被写体(ペーパークラフト作品)部分をなぞると、なぞった部分のぼけがなくなってクリアに見えてきます(実は、下の背景レイヤーの被写体部分が透けて見えてくるのです)。作品の真ん中から大まかになぞってクリアにしていきましょう。
(5) 背景との境界部分にさしかかる前に、いったんブラシサイズを小さく変更して、境界部分を慎重に消していきます。万が一はみだしてしまったら、作業を取り消してやり直してください。
このようにして、うるさい背景を望遠ボケのようにぼかし、主役の被写体だけをクリアにして強調することができます。