ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第3部 実践2写真補正のコツ編

1 写真補正のコツ

1-1 写真補正を行うにあたって

1-1-3 被写体をすっきり見せよう

(1) 写真をトリミングする

 写真は、被写体がすっきり見えるようにトリミングしましょう。ホームページの写真などは、大きさを同じにしておくだけでなく、被写体と背景のバランスも同じになるようにトリミングしておくと、全体の印象に統一感と安心感が生まれますし、写真の組み換えも楽になります。
 また、トリミングには、被写体を大きく見せるだけでなく、余計なものを切り落とすという効果もあります。作品を撮影する時についうっかりテーブルに置いたカメラのキャップが、画面の隅に写りこんでしまっていた……なんて時には、それを切り落としてしまいましょう。

(2) ゴミや余計なものを取り除く(修復する)

 ペーパークラフトを撮影した写真の補正としては、「折り線の白いインク剥がれを目立たなくする」「歪んで斜めになった紙をまっすぐに見せる」などを主に行うと思います。
 インク剥がれ等の修復を簡単に行える「修復ブラシツール」などのレタッチツールは良く使用しますので、使い方に慣れるようにしましょう。前項目で例に出した「テーブルに置き忘れたカメラキャップ」などの小さなゴミは、この「修復ブラシツール」で、テーブルの他の部分の色で、キャップ部分を塗りつぶしてしまうのも方法の一つです。
 また「歪んで大きく斜めになってしまった紙を真っすぐなように見せる」場合は、歪んでしまった部分のコピーを作って、それを真っすぐに見えるように逆斜めにずらして上に重ねることで補正できます。つまり作品の一部をコピーして作った新しいレイヤーを、元の作品のレイヤーの上に、真っすぐに見えるよう逆斜めに重ねてから、重なった境界部分を「ブラシツール」で自然に見えるようになじませるのです。そして最後に全レイヤーを「修復ブラシツール」で全体的になじませてやれば、大きな歪みの修正も自然な感じに修正して仕上げることができます。

(3) いらないものをぼかす

 写真に写りこんでいた余計なものがシミや皺程度の小さいものの場合は、塗りつぶして修復できますが、被写体から遠い壁に貼ってあったので撮影時に気付かずに構図の中に入れてしまったカレンダーなどの大きいものの場合には、塗りつぶさずに、「望遠ボケ」のようにぼかしてしまうという方法もあります。「ぼかしツール」などを利用してカレンダー部分をぼかして、いい感じにほんわかと複雑な色のついた背景として利用するのです。このように背景をぼかすと、望遠ボケのようなイメージになって、写真に奥行きが感じられるようになるという利点もあります。この時、手前の方には逆にシャープをかけると、さらに奥行感が強調されます。
 部分的にぼかしやシャープをかける時には、「ぼかしツール」「シャープツール」などを利用すると良いでしょう。
 ぼかす場合の「ぼかしツール」のブラシには、「マスター直径:50、モード:通常、強さ:35、前レイヤー使用にチェック」などの設定を行い、ぼかしたい部分を何度かなぞります。
 シャープにする場合の「シャープツール」の時には、「マスター直径:35、モード:通常、強さ:25、前レイヤー使用にチェック」に設定するなど、ブラシの直径を少し小さめにすると良いでしょう。

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