ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第3部 実践2写真補正のコツ編
2 写真補正&加工のヒント
2-8 貴金属の光沢感や宝石の透明感を演出する
ペーパークラフト作品は、紙という撮影しやすい素材を利用しているので、あまり補正の必要はないと思いますが、貴金属や宝石などの撮影しにくい素材の場合、金属特有の光沢感と高級感を出すために、補正が必要になるものがあります。
ダイヤモンド等の宝石類は、光沢感・高級感に加えて透明感の表現も必要になります。
ダイヤモンドがはめ込まれた金細工の指輪など、質感のまったく違う素材が組み合わされた商品は、それぞれを別々に補正すると、より美しい仕上がりになります。
(1) 多角形選択ツールなどで、ダイヤモンド部分の選択範囲を作成します(切り抜いた部分が自然に見えるように、境界線を1pixcelぼかします)。
(2) ダイヤモンド部分を「新規調整レイヤー」「トーンカーブ」でコントラストと透明感がつくよう補正します。
(3) 次にダイヤモンド以外の金属部分を「選択範囲を反転」などを利用して選びます。こちらも「新規調整レイヤー」「トーンカーブ」で金属の質感が出るようコントラストを補正します。
(4) 金色をより鮮やかにするよう「自動選択ツール」などで金色部分を選択して、「新規調整レイヤー」で「画質調整」「色相・彩度」で色合いを調整します。
(5) 最後に「フィルター」「シャープ」「アンシャープマスク」で、シャープを調整します。なお金属部分だけの場合は、シャープを少し強めに調整した方がうまくいくでしょう。