ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第2部 実践1基礎編2加工処理

1 レイヤー

1-10 レイヤーマスク

 レイヤーマスクとはレイヤーの一部を隠すもので、ペイントツールのブラシや選択ツールを使って編集します。元画像を直接編集するわけではないので、マスク自体の編集は何度でもやり直すことが出来ます。
 レイヤーマスクを使うと、編集する画像を見ながらレイヤーを微調整することが可能なので、画像の合成や加工がとても容易になります。
 画像を合成する時には、複数の画像を切り抜いたりしますが、一発できれいに切りぬくのはなかなか難しく、不自然にならないよう切り抜くためには、実際の輪郭より少し内側を切り抜かなければならなかったり、少し外側の方が良かったりと、画像の状況に応じて微調整しなければならないことが多いのです。この時レイヤーマスクを使用すると、背景の画像と合成する画像を重ねて配置してからマスクを編集していくので、仕上がりを確認しながら効率的に作業できます。
 またレイヤーマスクは、ブラシやトーンカーブなどを使って、マスク範囲や階調などの細かい編集が出来ます。
 写真の一番手前の人物の部分だけ少し明るくしたい、画像の背景だけ色を濃くしたいなど、画像の一部だけ調整レイヤーを適用したいなどの場合には、調整したくない部分をレイヤーマスクで隠します。
 このようにレイヤーマスクは、写真の合成や、写真の一部を調整する場合には、とても便利な機能です。

 <参考:クリッピング・マスク>
 レイヤーマスクに似たものに「クリッピング・マスク」がありますが、これは写真をちょっと複雑な形にトリミングしたい時などに使います。
 写真は、ポートレイトの部分だけ楕円に切り取ったり、額縁を付けたり、「TREE」などの文字の内側を森林写真にしたり(文字の形で写真を切り取る)というトリミング加工をよく行いますが、それを簡単に出来るのが、クリッピング・マスクです。
 楕円のシェイプを作って、その上に写真素材などを持ってくると、楕円のマスク内に写真がおさまり、簡単にトリミングができます。元の画像そのものを切り抜くわけではないので、楕円の位置の調整も簡単ですし、形を星形に変えるのも容易に出来ます。

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