ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第2部 実践1基礎編2加工処理
1 レイヤー
1-7 レイヤーモードの実例(1~8)標準他
レイヤーの各描画モードの効果については、文字で説明するのが難しいので、画像の実例をあげて紹介します(長文になるので、3項目に分けてあります)。
実例は、「ドン・キホーテ」のフィギュアの本を抱えた腕部分の写真のレイヤーの上に、「ちょき☆ぱたん」というテキストレイヤーを重ねたものです。このテキストレイヤーは、レイヤースタイル「ドロップシャドウ」「光彩(内側)」「ベベル」を付けた後、ラスタライズしてあります。すべて不透明度は100%です。それぞれの効果の違いを確認してください。かなり微妙な違いのものも多いので、画面で分かりにくいものは、自分で同様の画像を作って確認してみてください。確認は「レイヤーの描画モード」を変えるだけなので、とても簡単にできます。
(下のレイヤー)
「ドン・キホーテ」のフィギュアの本を抱えた腕部分の写真
(上のレイヤー)
「ちょき☆ぱたん」のテキストレイヤー
<レイヤーモード(描画モード)一覧>
(1) 標準
上のレイヤーは、そのまま下のレイヤーに重なります(デフォルトのモード)。なお通常モードは、モノクロ 2 階調やインデックスカラーモードの画像で作業するときには、2
階調化と呼ばれます。
(2) ディザ合成
画像のアンチエイリアス(※)部分にディザがかかります。このモードはブラシツールおよび大きなブラシでの作業で効果的です。
(3) 比較(暗)
各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色または合成色のいずれか暗い方を結果色として選択します。合成色よりも明るいピクセルが置き換えられ、合成色よりも暗いピクセルは変更されません。
(4) 乗算
各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色と合成色を乗算します。結果色は暗いカラーになります。レイヤーの場合は、レイヤー(フィルム)を重ねあわせると、だんだん暗くなっていくイメージで、ペイントの場合は、複数のマジックマーカーで同じ場所に重ねて描画したような感じになります。
(5) 焼き込みカラー
各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色を暗くして合成色を反映します。白で合成した場合は、何も変更されません。
(6) 焼き込み(リニア)
各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色を暗くして明るさを落とし、合成色を反映します。白で合成した場合は、何も変更されません。
(7) カラー比較(暗)
合成色と基本色について、すべてのチャンネル値の合計を比較し、値が低い方の色を表示します。
(8) 比較(明)
各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色または合成色のいずれか明るい方を結果色として選択します。