ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第1部 実践1基礎編1写真補正

3 Photoshop Elementsで補正を行う前の準備作業

3-3  Photoshop Elementsの基本操作を知る

3-3-5 画像の一部選択(2)選択範囲作成ツール

  (1) 長方形選択ツール
 正方形または長方形の選択範囲を作ります。

  (2) 楕円形選択ツール
 正円形または楕円形の選択範囲を作ります。

  (3) なげなわツール
 選択範囲の境界線をフリーハンドで描画します。正確な選択範囲を指定する場合にはこれを使います。

  (4) 多角形選択ツール
 選択範囲の境界線を多角形で描画します。

  (5) マグネット選択ツール
 写真内のオブジェクトの縁をドラッグすると、選択範囲の境界線に自動的にポイントが表示されていきます。このポイントの頻度は0~100の間で指定できます。輪郭が複雑な場合は、ポイント頻度を増やすとうまく選択できると思います。ポイントは縁をドラッグすることで自動的に追加されますが、目的の位置でクリックして追加することも出来ます。輪郭がとても複雑な時は、これも併用すると良いでしょう。意図しない場所に自動ポイントされた時には、「Delete」キーで削除すると、それがポイントされる前の位置まで戻るので、目的の場所をクリックして新しいポイントを追加してやりましょう。このようにして最後に始点まで移動すると、範囲が選択されます。
 このツールは境界線がはっきりした画像を選択するのに向いています。例えば、背景が白いぬいぐるみのクマの商品写真から、クマの画像の部分だけを選択したい場合には、これを使うと、比較的簡単に境界線を描画することができます。
 境界線がはっきりした画像の場合は、広めの「幅」と大きな値の「コントラスト」でトレースし、境界線があいまいな画像の場合は、「幅」を狭くして「コントラスト」を小さく設定すると、うまく選択できる場合が多いようです。

  (6) 自動選択ツール
 クリック1 回で、近似色のピクセルを選択できます。例えば窓から見える青空だけを選択したい時、青空のどこかをクリックすると、青空全体を選択することができたりします(写真の青空全体が同じ「青色」であることはめったにありませんが、選択基準値となる色範囲を許容値で設定できるので、この値を上手に設定すると青空全体を1発で選択できることがあります)。

  (7) クイック選択ツール
 選択する範囲をクリックまたはドラッグすると、カラーとテクスチャの類似性に基づいて自動的に範囲が選択されます。このツールは、ある程度輪郭や色調、明るさがはっきりした画像の選択に向いています。例えば、芝生に転がった白いボールの部分だけを範囲にしたいという場合は、ボールの一部をクリックすると、ボール全体が選択範囲になります。また自動選択した範囲に、選択範囲を追加したり削除したりすることもできます。

  (8) 選択ブラシツール
 ブラシでドラッグした範囲が選択範囲になります。
 自動選択ツールなどでは選択しにくいものを選択するときには、これを利用します。この時、「マスク」機能を利用すると、選択した部分がとても分かりやすくなります。
 まず、選択ブラシツールを選択し、ブラシの太さを大きめに選んでから選択範囲にしたい部分を適当にドラッグします。ここでオプションバーのモードを「選択範囲」から「マスク」に変更すると、画面上の選択していない範囲(さっきブラシでドラッグしなかった部分)が赤く染まっているのが分かります。
 次に「選択範囲に追加」ボタンをクリックし、ブラシの太さを小さめにして、選択範囲にしたい部分から、残っている赤色をていねいに取り除いてやります。間違って赤色を取り除きすぎた場合は、「選択範囲から削除」ボタンをクリックして、ブラシでドラッグすれば、また赤色を塗り直すことが出来ます。
 選択範囲から赤色を取り除いたら、モードを「マスク」から「選択範囲」に戻します。
 このようにして、かなり難しい形の部分の編集を行う場合でも、選択範囲を細かく設定することが、比較的簡単に出来ます。

スポンサードリンク