ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)
第1部 実践1基礎編1写真補正
2 写真補正の基本
2-2 写真補正を行うときの心得
2-2-3 レイヤーを活用する
写真の補正は「元画像を変えてしまう処理」だと2-2-1にも書きましたが、レイヤーを使うと、「元画像を変えてしまう処理」を全部なかったことにすることが簡単に出来ます(レイヤーについては、下の<参考>を参照してください)。レイヤーはとても便利な機能ですので、出来る限りこれを活用して作業しましょう。
<参考:レイヤー>
レイヤーというのは、積み重ねることのできる透明なフィルムのようなもので、その上に画像をペイントしたり、文字や図形を描いたりすることができます。重なったレイヤーの透明部分からは、下のレイヤーが透けて見えます。
各レイヤーは個別に処理することができるので、様々な効果を試すことができ、とても便利に使えます。例えば友人三人の写真に漫画のようなふきだしを入れて、「卒業おめでとう」「元気で頑張れ」「また会おう」などと書き込みたい場合に、実際の写真にマジックインキなどで書き込んでしまうと、文字の下の部分が見えなくなったり、書き込みを消せなくなったりしますが、レイヤーを使うと、写真に重ねた透明フィルムに文字を書き込んでいるようなイメージで、不要になったら、文字を見えなくすることも出来ますし、一時的に文字を取り去って(透明フィルムを剥がすイメージ)元の写真に戻すことも、文字ごと透明フィルムを破棄することも出来ます。このレイヤーは何層も重ねることが出来ますし、変更削除も容易なので、色々な効果を簡単に試すことが出来ます。
画像の編集・補正処理というのは、画像を変更してしまう処理ですので、間違って変更してしまった場合に元に戻しやすいよう、レイヤーを積極的に活用するようにしましょう。