ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
動く&錯視錯覚の本
錯視錯覚しかけ絵本
M. C. Escher Pop-Ups
(エッシャー: ポップアップで味わう不思議な世界)
『洋書:M. C. Escher Pop-Ups(英語)』2011/11
Courtney Watson Mccarthy (クリエイター)
『和書:エッシャー: ポップアップで味わう不思議な世界 (しかけえほん)』2011/8/31
コートネイ・ワトソン・マッカーシー (著), マウリッツ・コルネリス・エッシャー (イラスト), 菊池 由美 (翻訳)
(感想)
エッシャーの有名な絵が、そのまま、しかけ絵本になっています! エッシャーのあの不思議な幾何学的空間が、違和感なく立体的に表現されていて、納得の出来栄えです。ただし本のサイズがすごく大きいので、普通の本棚には入りきらないと思いますが(笑)。
「Bond of Union」(剥かれたリンゴの皮のような二人の女性の向き合う顔の絵)が立体化したものなど、どれもこれも素晴らしく不思議で不条理です。子供向けというよりは、美術ファンの大人向けの本で、絵本というより、美術書です。
・1ページ目 :序章(しかけはありません)
・2ページ目 :Smaller and Smaller(自分の手で引き上げるしかけ)
・3~4ページ目:Reptiles(平面の模様から三次元化するトカゲ)
・5~6ページ目:Balcony(歪んだ建物が立ちます)、
右に「Symmetry Drawings」(シャッターしかけ)
・7~8ページ目:Other World(Another World)(不思議な時空)
・9~10ページ目:Swans(旋回する白鳥。閉じにくいので注意が必要です)、
右に「Blowball」(シャッターしかけ)
・11~12ページ目:Bond of Union(剥かれたリンゴの皮のような二人の女性の向き合う顔が宙に浮きます)
・13~14ページ目:Waterfall(無限に水が流れる建物)
・13~14ページ目:Metamorphosis Ⅲ(立体的しかけはありません。絵そのものが、「しかけ」とも言えますが……)
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マッカーシーさんの他の本『Dali Pop-Ups』、『Hokusai Pop-Ups(北斎 ポップアップで味わう不思議な世界)』、『Leonardo Pop-Ups(レオナルド・ダ・ヴィンチ)』に関する記事もごらんください。
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コートネイ・ワトソン・マッカーシーさんには、他に、『ガウディ: ポップアップで味わう不思議な世界』、『Pop-up Numbers: 3-D
Fun with Figures(英語)』などがあります。
また、しかけ絵本ではありませんが、エッシャーについてもっと知りたい方には、エッシャー自身が序文と解説を手がけた『エッシャー: グラフィックワーク』という作品集や、友人のブルーノ・エルンストによるエッシャーの生涯や作品に関する解説書『エッシャーの宇宙』などもあります。また、ポストカードブック『M・C・エッシャー
(ちいさな美術館)』は、はがきとして送ったり、部屋に飾って楽しんだりするのに使えると思います。
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