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第1部 本
生活
家づくり解剖図鑑(大島健二)
『家づくり解剖図鑑』2014/6/27
大島 健二 (著)
(感想)
土間や縁側、家族団らんの茶の間、畳の間、床の間、格子など、昔ながらの日本の住宅の良いところを現代の住宅に取り入れることで、多忙な現代人の生活様式にマッチしながらも、ちょっと懐かしい感じがする癒しの住宅を作る……そんな家の作り方をイラストで解説してくれる本です。
個人的に最も参考になったのは、「1章:快適な暮らしの仕組み」。ここでは、いろいろな間取りのイラストを見ることが出来るので、自分の建てたい家のイメージを作るのに役立ちそうに感じました。
たとえばキッチンとリビングの関係。リビングでみんなが見ているTVを、キッチンからも見ることができる配置が8例も載っています。こんなふうに、キッチンとリビングがゆるやかにつながっていると、毎日が楽しくなりそう。キッチンとダイニングとの構造的なつながり方も「完全に独立」、「小窓でつながる」、「視界が全部つながる(天井がつながる、両脇がつながる)」などの5例がイラストで紹介されていました。
子供部屋の配置では、「LDKを通る子供部屋」というアイデアがいいと思います。こうすると本当に「親と子がお互いの表情をそっと確認」できますね!
また「防犯と避難を同時に考える」では、玄関からの火事に備えて、玄関以外に逃げ道をつくることが書いてありました。防犯のために全部の窓に面格子をつけてしまうと、どの窓からも逃げられなくなる……うーん、確かに。これ、やってしまいそうだから気を付けないと(汗)。
この他にも、「玄関で分ける2つの庭(飛び出す玄関で外庭(見栄え重視)と内庭(リラックス重視)を分ける)」とか、「通るだけの廊下はいらない(室内干しスペース+マンガコーナー、ギャラリースペースなどに活用)」とか、「土間がつくる生活の彩り(多目的に使える土間)」とか、いろんなアイデアのある間取りのイラストを見ることが出来ました。これから家を新築・改築しようと考えている人には、特に参考になると思います。ぜひ一度、眺めてみてください。
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なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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