ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
しかけ絵本(海外の作家)
※日本語の本(翻訳版)もあります
その他の海外の作家
ねこにこわいものはなし(ピエンコフスキー)
Ninja Cat(Pienkowski)
『和書:ねこにこわいものはなし』2007/12
ジャン ピエンコフスキー (著), Jan Pie´nkowski (原著), きたむら まさお (翻訳)
『洋書:Ninja Cat(英語)』2007/12/21
Jan Pienkowski (著, イラスト)
(感想)
わんぱくな黒猫の坊やが冒険をする楽しいしかけ絵本です☆
しかけ絵本の名手のピエンコフスキーさんの本なので、つまみを引いた時の動きもバラエティに富んでいて、小憎らしい感じもする可愛い黒猫のイラストも楽しい、とても素敵なしかけ絵本です。
ページを開くたびに、ドラゴンやサメ、ワニなどの怖いものがどんどん出てきて、ハラハラするような場面ばかりなのに、いつも危機一髪を「たいしたことないさ」と余裕(?)の表情で切り抜ける黒猫の動きがユーモラスで、すごく楽しめます(大ダコとの戦いでは、どう見ても絶体絶命なんですが……?)。
そして最後のページでは、数々の冒険を終えて戻ってきた黒猫が、「もう ねむいよ」とベッドに潜りこもうとする、一見すごく平和なそうなシーンなのですが……よく見るとクモやサソリやコウモリや、得体の知れない何かまでが隠れていて……今までの大冒険と、家の中に潜む小さな危険と、本当のところどっちが怖いんでしょうか?
この最後のページまで読むと、最初のページで黒猫がドラゴンと鬼ごっこをしている古城の隣の家(おばあさん猫が編み物をしている平和そうな家)が、実は黒猫の家だったことに気がついて……また最初のページから読み始めてしまいます(笑)。
いろんな仕掛け満載のちょっと怖くて楽しいユーモア絵本。お勧めです☆
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・1~2ページ目:古い城の上をほうきに乗った黒猫が飛びます(飛び出すしかけ)。古い城の中では、黒猫がドラゴンと鬼ごっこ(つまみを引くと、ドラゴンの後ろを黒猫がウロチョロします)
・3~4ページ目:ページを開くと、ボートに乗った黒猫を飲みこもうと襲い掛かるイタチザメが大きく飛び出します。(つまみを引くと、黒猫がボートを漕ぎます)
・5~6ページ目:左ページ:海賊船の上で、黒猫と茶猫の一騎打ち(つまみを引くと二匹が剣で戦います)。右ページ:枝につかまった黒猫の下にはワニが!(つまみを引くと、黒猫がワニの口を蹴り上げます)
・7~8ページ目:ページを開くと、海中で黒猫をつかまえた大タコが飛び出してきます。
・9~10ページ目:冒険を終えて家に戻ってきた黒猫が、ベッドで休もうとしています(つまみを引くと黒猫が毛布に潜りこみます……が、毛布に蜘蛛が! ベッドの下には何か得体のしれないものが!)。ページを開閉すると、おばあちゃん猫の座るロッキングチェアーが揺れます(良く見ると椅子の下にサソリが!)。そして天井の照明にはコウモリが!
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ピエンコフスキーさんの他の本、『First Noel(ファースト・クリスマス)』、『Haunted House(おばけやしき)』に関する記事もごらんください(同じ作者の本とは思えない本です)。
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しかけ絵本ではありませんが、ピエンコフスキーさんは、他にも『メグとふしぎなたまご―メグとモグのおはなし』、『メグつきにいく―メグとモグのおはなし』、『メグとモグ―メグとモグのおはなし』、『メグむじんとうにいく―メグとモグのおはなし』などの絵本を出しています。
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