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第1部 本

文学(絵本・児童文学・小説)

絵本・児童書(海外)

指輪物語

『指輪物語』1992/7
J.R.R. トールキン (著)


(感想)
 世界を統べる巨大な力を持つ魔王の指輪。それを手に入れてしまったホビット族のフロドは、指輪を破壊するために火山への旅に出ます。彼を助けるのは、魔法使い、エルフ族、ドワーフ族、人間の8人の仲間たち。彼らは魔王の追手をふりきって、指輪を破壊し、世界を救うことが出来るのでしょうか?
 妖精や魔法使いが国家を築き、戦争を繰り広げる架空の世界を舞台とした壮大なファンタジーです☆ 膨大な設定をもとに作られたこのJ・R・R・トールキンさんの『指輪物語』は、ファンタジー史上に輝く不滅の金字塔と言われ、その後のファンタジー作品に多大な影響を与えました。また、名作映画『ロード・オブ・ザ・リング』を始め、何度も漫画化、舞台化もされた超人気作です。
(※ここから先は、物語の核心にふれるネタバレを含みますので、結末を知りたくない方は読み飛ばしてください)
 今度の物語は、『ホビットの冒険』のあのビルボ・バギンズの101歳の誕生パーティから始まります。ビルボは(魔法使いのガンダルフに脅されて?)、甥のフロドに魔法の指輪を譲ります。
 それから十数年後、フロドのもとを再びガンダルフが訪ねてきます。そして、あの指輪が冥王サウロンの作った力の指輪だったこと、それが長い間どこかへ失われていたこと、そして……ビルボがそれを手に入れたことを、いまや冥王サウロンに知られてしまったことを告げるのです。さらに、冥王サウロンは指輪を取り戻そうとしているが、彼の手にそれが渡ってしまったら、世界は破滅に向かうだろう、とも。
 フロドは困惑し、災厄を招きかねない指輪を処分したいと考えます。でも、ガンダルフは、指輪をこの世からなくすためには、火の山オルドルインの火口の底の滅びの亀裂に指輪を投げ込むしか方法がないと言うのです。
 そして……フロドの苦難の旅が始まります。
 今回の辛い旅を支えてくれるのは、気のいいホビットのサム・ギャムジー。明るくて根性もある彼のおかげで、この旅(と物語)がどれだけ救われたことでしょう……。
 長い長い旅(物語)の果てに、彼らは指輪を滅ぼすことが出来るのでしょうか?
 ……『ホビットの冒険』同様、今回も、「ミッション・コンプリート」では終わりません。帰還の旅に出た彼らに、ふたたび試練が待ち受けます……。
 さて、この『指輪物語』には、物語の全9巻(「旅の仲間(1~4)」、「二つの塔(5~7)」、「王の帰還(8~9)」)の他に、10巻目として「追補編」があります。物語自体は9巻で完結しますが、この「追補編」には、「アラルゴンの先祖たちの年代記」や、「指輪物語の年表」、「登場人物名一覧」などの設定が収められているので、『指輪物語』の世界をさらに深く楽しむことが出来ます。トールキンさんが指輪物語を書いた経緯「著者ことわりがき」などもありますので、ファンタジーに興味のある方はぜひ10巻目の「追補編」もお読みください。
 またこの物語を原作とする『ロード・オブ・ザ・リング』も、素晴らしい傑作映画なので、お勧めです☆
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 トールキンさんの『ホビットの冒険』に関する記事もごらんください。
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『指輪物語』関連では、とても多くの本がでていますが、以下の商品リンクでは、文庫版の1冊と全10冊セットの他、『トールキン指輪物語事典』のみを紹介します。
 またこの本を原作とする素晴らしい映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作もお勧めです☆

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