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第1部 本

自己啓発・精神力

すごい「実行力」

『すごい「実行力」 (知的生きかた文庫) 』2007/6/20
石田 淳 (著)


(感想)
 何かを「実行する」「実行し続ける」ことが苦手な人に、その克服の仕方を具体的に教えてくれる本です。とりたてて目新しい方法が書いてあるわけではありませんが(汗)、さまざまな具体的な方法が網羅的に書いてあるので、この方法でなら実行できるかも、続けられるかも、と思える方法を見つけられるのではないかと思います。
 「実行力」をつけるには、大きく分けて、1)行動の動機づけ条件をつくる、2)行動を測定する、3)行動を妨げるものを排除する、の三つの方法があり、これらの条件が整うと、人は自発的に行動を始めるそうです。
 この本では、これら1)~3)の条件を整えるための具体的な方法を教えてくれます。例えば、2)行動を測定する、の場合は、グラフにする方法などで、「一週間で仕上げる」という目標を設定したら、一日のノルマを果たすごとにマス目を塗りつぶしていくと、マス目が埋まるほどに達成感を味わえるので、意欲が刺激される、と言います。
 その他にも、挫折せずにやり抜く方法として、「目標は小さく、たくさん設定する」とか、思わず尻込みするような苦手なものの克服や高い目標を達成するためには、「目標の十分の一から始める」とうまくいくなど、実際に効果的と思われるような、さまざまな方法を教えてくれるのです☆
 ところで、なにか新しいことや自分にとって必要なことを「実行する」「実行し続ける」ことは、けっこう面倒で大変なことだと思います(汗)。個人的には、「実行し続けたい」と思うようなことは、そのための時間と場所を作ってあげることが、最も大切だと思います。たとえば「英語力を向上させたい」ということなら、毎日夜21:00から30分を勉強時間に当てて、自分の机の上にテキストを出すことを習慣づけるようにすると良いと思います。この時、(実は、金曜は21:00からTVで映画を見てしまうことが多いんだけど……)という場合は、他の時間に変更できないかをまず考え、それでもこの時間が一番良いということであれば、金曜以外の21:00から30分を英語学習の時間にあてる(金曜は休みにする)というように現実的妥協をすればいいのではないでしょうか。要は、実行したい行動に、一番続けやすい時間と場所をわりあててやる、ということが大事なのだと思います(もちろん、この「21:00」、「30分」、や「自分の机」は、自分のやりやすい時間や場所を選んでください)。
 その上で、それでも実行できない、続けられないという場合は、この本を手元に置いて読み直すと、自分へのご褒美やグラフ化など、自分に合った方法を見つけ出して、なんとか実行できるようにしていけるのではないでしょうか。
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 石田さん他の本、『〈図解〉行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術』、『図解 うまくなる技術 行動科学を使った自己成長の教科書』、『人生を変える行動科学セルフマネジメント』に関する記事もごらんください。
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 石田さんは、他にも『なぜ一流は「その時間」を作り出せるのか (青春新書インテリジェンス)』、『会社の目標を絶対に達成する「仕組み」の作り方』、などの本を出しています。
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 別の作家の本ですが、実行力を高める方法を学ぶためには、『ビジネスマンのための「実行力」養成講座 (ディスカヴァー携書)』、『チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ』、『なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント』などの本も参考になると思います。

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