ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
しかけ絵本(海外の作家)
※日本語の本(翻訳版)もあります
その他の海外の作家
人体絵本―めくってわかる からだのしくみ
『人体絵本―めくってわかる からだのしくみ』1997/4
ジュリアーノ フォルナーリ (著), 加藤 季子 (翻訳)
(感想)
ページに大きく描かれた人間の胸についている扉をめくると、肋骨や胸骨など内部の骨の構造が見える、という「めくりしかけ」がついた解剖学の学習絵本です。
「骨格と脳と神経」「筋肉のはたらき」「血液と呼吸と生殖器」「消化器と泌尿器」のテーマ別に、60以上のめくりのしかけが用意されていて、各部分の名称も解剖学的に正確にあらわされています。
人体や骨、内臓がとてもリアルに描かれていますので、理科室の人体模型のような不気味さがあり、子供向けのかわいい絵本では決してありませんが、漢字にはきちんとルビがふってありますので、小学校上級以上のお子さんなら、とても勉強になると思います。
また、壁にかけるための穴が開いていますので、どのページを開いた状態でも壁にかけて眺めることが出来るようになっています。内容も詳細で正確ですので、医学をめざす学生の学習用に使えるのはもちろんのこと、学校の保健室にかけて生徒への説明も利用できるのではないでしょうか。
・1~2ページ目:正面を向いて立っている女性の大きな絵。胸や足についている扉をめくると、中の骨や筋肉が見えます。周囲には細胞や鼓膜の解説(一部にめくりしかけ付)もあります。
・3~4ページ目:骨格の大きな絵(前の見開きページの女性の図と大きさが合っています)。めくりしかけつきの詳しい解説がついています。
・5~6ページ目:筋肉の大きな絵(前の見開きページの図と大きさが合っています)。めくりしかけつきの詳しい解説がついています。
・7~8ページ目:血管や心臓、生殖器官などの大きな絵(前の見開きページの図と大きさが合っています)。めくりしかけつきの詳しい解説がついています。
・9~10ページ目:消化器官などの大きな絵(前の見開きページの図と大きさが合っています)。めくりしかけつきの詳しい解説がついています。
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医学の勉強などに役立つ『世界で一番美しい切り絵人体図鑑』に関する記事もごらんください。
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人体図鑑的なしかけ絵本は、他にもいろいろ出ています。価格が高いものが多いのですが、人体の仕組み自体がとても複雑なので、それを表現するためには仕方ないのかもしれません。なかでも『Alive 生きている体』は、頭蓋骨や肋骨が立ち上がり、心臓の音が聞こえる(!)という圧巻のしかけ絵本で、一見の価値があります。その他、『めくってわかる!
ひとのからだ』、『ポップアップ 人体えほん』、『等身大ポスターがとびだす!ポップアップ人体図鑑』、『大迫力!ポップアップ 人体図鑑』、『どうなってるの?からだのなか―めくって楽しい57のしかけ』、『人体の不思議
(しかけえほん)』もあります。
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またしかけ絵本ではなく、人体骨格模型が作れるペーパークラフト・ブック『ボーニー 人体骨格模型』もあります。骨のしくみがよくわかる身長約160cmの等身大。背骨や関節などが動かせるので、自然な動きを表現できるもので、自分で組み立てることにより、より人体への理解も深まります。
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