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第1部 本
(しかけ絵本&技法、ペーパークラフト)

パズル

全問解説数独(ニコリ)

『全問解説数独』2010/11/10
ニコリ (著, 編集)


(感想)
 全問に解説がついた数独(すうどく)の本です。
 数独というのは、3×3のブロックに区切られた 9×9の正方形の枠内に1~9までの数字を入れるペンシルパズルの一つで、「ナンバープレース(ナンプレ)」とも呼ばれています(ニコリが「数独」の商標をもっているので、ニコリ以外の会社は「ナンプレ」といっているそうです)。
 数独の本は多数発売されていますが、たいていは簡単な解き方(ルールの説明)と問題&解答があるだけなので、この本のように全問に解説がついている本はとても珍しいと思います。
 ただし問題のレベルは普通の本より難易度が高め(Hardレベルを中心とした数独の新作を67題収録した本)なので、まったくの初心者(入門レベル)の方にはちょっと難しすぎるかもしれません。「数独は好きなんだけど、問題レベルが上がってくると難し過ぎて……」と、伸び悩んでいる初心者上級から中級者レベルの方に最適な本です。
 なぜならこの本には、最初の解き方説明の部分に、他の本よりも解き方戦術に関する詳細な説明があるからです。これが、とても参考になります☆
 でも文章が長くて読み進めるのがちょっと大変なので、まったくの初心者の方は、これを読むのが面倒くさいかもしれません(汗)。でも、この解き方戦術を理解すれば、初心者レベルの人でも、中級レベルまで一気にレベルアップできること間違いなしの「本物の解き方のコツ」が書いてあります☆
 まずこの部分をさっと読んで、初めの問題に取りかかりましょう。1問目の問題レベルはEASY★★ですが、のっけから意外に難しい問題でした。入門レベルではありません(汗)。でももちろん、それほど時間がかからずに解けるレベルではありますが……。
 この問題でひっかかった方は、もう一度解き方の説明をじっくり読みましょう。すべての問題に図を使った詳しい解き方の説明がついています。
 そして、なんとこの説明は「途中経過」で区切られています。親切なことに、普通の人が行き詰りやすい場所までの説明があるのです(笑)。なので、解答の途中で(行き詰った……)と感じたら、とりあえず「説明」の「途中経過」までを読みましょう。そこで打開策を見いだせたら、残りをまた自力で解くことが出来ます☆
 つまりこの本は、優秀な「数独」の家庭教師に助言されながら、問題を解いていくようなイメージで楽しめるという、とても凄い本なのです。説明を受けて解き方を覚えながら最後まで解いたら、次の問題は自力で解いてみる……難易度があがってきてまた行き詰ったら、途中経過までの解説を見る……これをくり返していくうちに、楽しみながら「数独」力をどんどん向上させられます。まあ、「数独」力を向上させて何になるのか? という根本的疑問も、ないではありませんが……(汗)。また、パズルの本当の楽しみは、「解き方戦術」を自分で見出すところにあるような気もしますが……(汗、汗)。
 もちろん上級者の方にもお勧めです。問題レベルは難易度が高いものが多いので、解説を読まずに問題&答えだけでも楽しめます。
 短時間で楽しめる息抜きパズルが好きなので、実は今まで、あまり「Hardレベル」までやったことがなかったのですが(汗)、この本で「数独」力がさらに鍛えられたような気がします。
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 ニコリの他の本、『とことんカックロ』、『とことんスリザーリンク』、『気がるにスリザーリンク1』、『まるまる推理パズル』、『パズルノート 世界の危機は手の中で 丘の上のひみつの学校』、『ニコリのエニグマ』、『ニコリのエニグマ 2』、『ニコリのエニグマ 3』に関する記事もごらんください。
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 この本には、『全問解説数独 2』という続編(?)もあります。
 また、ニコリからは数独の本が、『大きくて見やすい数独 初級編』、『ポケット数独 初級篇』、『ポケット数独 中級篇』、『ポケット数独 上級篇』、『数独 選び抜かれたベスト100問』、『じぃじとばぁば ようこそ数独!』、など、他にもたくさん出ています。

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