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第1部 本

ビジネス・経営

ドラッカーの実践マネジメント教室

『ドラッカーの実践マネジメント教室---経営のリアルな問題をいかにして解決へ導くか』2014/1/31
P.F.ドラッカー (著), 上田 惇生 (翻訳)


(感想)
 ドラッカーさんの白熱のコンサルティング現場の再現ドラマを初めて書籍化した本です。1960年代~1980年代に、ドラッカーさん自ら制作し、コンサルタント役で出演したドラマシリーズが、『マネジメント・レクチャー・シリーズ』。リアルなビジネス現場における「マネジメントの実践」方法について、ドラマ形式で解説してくれます。
 全体は三部構成になっていて、次のような内容です。
 Part1 成果の本質を問う
   (経営者の時間管理、昇進、決定の重要なプロセス、人材など)
 Part2 マネジャーの仕事
    (社長や専門家のマネジメント、部下の評価、業績予測、ルールなど)
 Part3 明日の経営者の課題
    (知識労働者、イノベーション、生産性向上、自らの進路のマネジメントなど)
 内容はほとんどドラマを文章化したもののようで、映像がほとんどないので、最初は状況が少し分かりにくいと思いましたが(汗)、「よくある(困った)会社の状態」での会話だと考えて読んでいくと、「ああ、なるほど」と納得できるようになりました。
 ドラマではなく本という形式だと、そういう不利な点がありますが、後で必要な所だけ再読したくなった時には、本の方が圧倒的に便利だと思います。各章の終りに、その章でドラッカーさんが伝えたい意見をまとめて書いてあります。
 また、全体が、社長や部長たちとドラッカーさんの会話形式になっているので、現実のマネジメント問題への実践的なコンサルティングを、隣で見せてもらっているような気がします。これらの会話は、会社でマネジメントをやっている方に参考になるのはもちろんのこと、経営コンサルタントをやっていらっしゃる方にも、すごく参考になるのではないでしょうか。
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 ドラッカーさんの他の本、『プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか』、『マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則』、『ドラッカー 365の金言』、『ドラッカー名著集1 経営者の条件』、『自分を成長させる極意―ハーバード・ビジネス・レビューベスト10選』に関する記事もごらんください。
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 ドラッカーさんは、他にも『実践するドラッカー【チーム編】』、『ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる』、『プロフェッショナルの原点』、『ドラッカー名著集10 産業人の未来』、『ドラッカー名著集11 企業とは何か』、『ドラッカー名著集12 傍観者の時代』など多数の本を出しています。
 また『ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本 (アスカビジネス)』という本もあります。

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