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第1部 本

ビジネス・仕事力向上

マーケット感覚を身につけよう(ちきりん)

『マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』2015/2/20
ちきりん (著)


(感想)
「社会の動きがこれからどうなるのか」、「今ヒットするのはどんなものか」などが分かるアンテナやセンサーに当たるものが「マーケット感覚」。「論理思考」と対になるもう1つの力、「マーケット感覚」を分かりやすく解説してくれる本です。
「序 もう一つの能力」には、最初に次の質問が書いてありました。
「全日本空輸(以下ANA)の競合として思いつく企業を、すべて挙げてください」
 ……え? JALでしょ、それからアメリカンエアラインとか……など、大手の航空会社はすぐ挙げられると思いますが、もちろんそれだけではありません。新幹線、高速バスなどの移動手段だけでなく、飛行機で移動する必要をなくしてしまう通信業界(テレビ会議システム)や、通販、さらには墓参り代行・墓の移転ビジネスなど……驚くほどたくさんの企業が「競合」していることに気づかされました……。
 これがまさに「論理的思考」だけではできない、「マーケット感覚」。つまり「商品やサービスが売買されている現場の、リアルな状況を想像できる能力」、「顧客が、市場で価値を取引する場面を、直感的に思い浮かべられる能力」なのです。
 この「序 もう一つの能力」を読んだだけでも、「読んで良かった!」と思わされました(笑)。論理的思考で硬くなりがちだった自分の頭が、どんどん柔軟になっていく感じ……。
 そして「マーケット感覚を鍛える5つの方法」としては、次のものがあげられていました。
1)プライシング能力を身につける
2)インセンティブシステムを理解する
3)市場に評価される方法を学ぶ
4)失敗と成功の関係を理解する
5)市場性の高い環境に身をおく
   *
 もちろん本書内では、それぞれについて詳しい説明があります。
 例えば「1)プライシング能力を身につける」では、すでに値札がついている商品やサービスに、自分なりの値段をつけてみる習慣をつけることが推奨されていました。これを行っていくうちに、コスト積み上げではない値段付けができるようになっていくのだとか。
 また「2)インセンティブシステムを理解する」では、「何かの問題に直面したとき、「人間のインセンティブシステムに働きかけて、この問題を解決できないか?」と考えることが勧められています。
 さらに「4)失敗と成功の関係を理解する」では、市場からのフィードバックをもとに試行錯誤で学ぶことの重要性を説いています。……すべてが実践的に役に立ちそうに感じました。
 そして最後の章「終 変わらなければ替えられる」では、変化が速い社会のなかで、変わらなければ、そのまま替えられてしまう(見捨てられる)ことが指摘されていました。さらに……
「マーケット感覚を身につけることの最大の利点は、それさえ身につければ、変化が恐くなくなるということです。今、急速に進む社会の変化を目の当たりにした人たちは、大きくふたつのグループに分かれ始めています。ひとつは、ワクワクしながら自分自身もその変化を楽しんでいる人、もうひとつは、日々伝えられる変化のニュースに不安を深め、どうやって自分と家族を守ろうか、戦々恐々としている人たちです。(中略)
 ふたつのグループの根本的な違いは、いち早く変化の兆しに気づき、新しい世界で価値を提供する方法を、市場から(失敗しながら)学ぶことができるかどうかです。それさえできれば、変化は恐れるものではなく、心から楽しめるモノになります。
 そして、そのために必要なものこそが、「マーケット感覚」なのです。」
 ……「マーケット感覚」を鍛え、自分の頭で考える習慣をつけることは、変化に対応できる力を育てることにつながるのでしょう。
『マーケット感覚を身につけよう』……論理的思考にプラスして、「マーケット感覚」を身につけることが、不確実性が高まるこれからの社会を生き抜く力になると思います。みなさんも、ぜひ読んでみてください☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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『マーケット感覚を身につけよう』